第12話

#9 アルバム整理④💙❤️
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2024/05/22 10:44


4年後 22歳


翔太side
アナウンサー
今回のゲストは歌手の渡辺翔太さんです!

4年後、俺は歌手としてデビューしていた。
高校を卒業するちょっと前にスカウトされて、俺は嫌だったけど親がこんなチャンスもう無いからやっとけって。

今ではスカウトされてよかったって思う、楽しいし。
アナウンサー
今回は今人気の高級レストランにお邪魔したいと思います!

意外にも俺はバラエティの才能もあるようで、最近は出させてもらってる。
渡辺翔太
俺ご飯食べるの好きなんですよー!

出させてもらってるからにはロケはしっかりする。
俺少食だけど。

少し歩いてレストランに到着。
バラの装飾がいい感じの店。
アナウンサー
着きました!
大人な雰囲気でいいですねー!
アナウンサー
早速入ってみましょう!

そこからはいつものようにロケをして、食リポして。

俺の食リポは「うわっ!」で始まるからアナウンサーさんに、
「出ました!渡辺翔太の伝統芸!」
って言われた。

ロケも終わりに近づいてきた頃、
ちょっとした機材トラブルで一度ロケは中断。

直るまで自由にしてていいよーって言われたから
俺はじっとしてることが出来ず店内をブラブラしていた。
渡辺翔太
あ…

厨房…。俺は興味本位で中を覗いた。

へぇー、こうなってんだ…。
うおっ…すげー、何だっけあれ。フライパンから火が出るやつ。

俺が夢中になって覗いていると…。
宮舘涼太
何してるんですか?
渡辺翔太
…!え、あ、すみません…!

後ろから従業員であろう人に声をかけられて、俺は焦って咄嗟に謝った。
宮舘涼太
あ、いえ…!怒ってる訳ではないので…

そう言われてひとまず安心。
宮舘涼太
今日取材に来られてる方ですよね?
渡辺翔太
はい!
お邪魔しています
宮舘涼太
料理、美味しかったですか…?
渡辺翔太
ええ!絶品でした
宮舘涼太
…!、よかったです…

そう安心して微笑む彼の姿に俺の心臓が激しく動いた。4年ぶりに。

俺は彼の顔をよーく見て確信した。
渡辺翔太
…あの、もしかして涼太…?
宮舘涼太
え…?あ、翔太?
渡辺翔太
あ!そう!久しぶり!

ずっと会いたかった人に会えて感情が高まった。

俺は大人になって気づいた。
俺があの時涼太に抱いていた感情は恋だ。俺の初恋。

一緒にいるとドキドキと心臓が動いて、顔が熱くなる。
なぜ俺はあの時気づかなかったのだろうと何度も後悔した。
もう一度会ってこの想いを伝えたかった。
宮舘涼太
久しぶり!翔太
宮舘涼太
歌手デビューおめでとう
渡辺翔太
…!、ありがとう

俺のこと見てくれたんだと思って嬉しくなった。

渡辺翔太
涼太こそこんな店で働いてるなんてすごいじゃん
宮舘涼太
ありがとう

宮舘涼太
でもこんなところで会うなんて偶然だね
渡辺翔太
そうだな、
偶然よりは奇跡かも?笑
宮舘涼太
ふふっ、そうかもね
スタッフ
渡辺さーん!
直りましたー!
渡辺翔太
お…、

呼ばれちゃった…。
まだ涼太と話してたかったのに…。

まぁ仕事はしょうがない、戻るしかないか…。
渡辺翔太
わりぃ、呼ばれたから俺行くわ
宮舘涼太
うん、頑張ってね
渡辺翔太
おう!ありがと!

涼太からエネルギーをもらってやる気は十分。
残りも頑張ろ…。
スタッフ
はい!オーケーでーす!

ロケは無事に終わってあとは帰るだけになった。

今日は今まで以上にいい食レポができた気がする。
これも涼太のおかげかな…?
マネージャー
渡辺さーん、行きますよー

次の仕事もあるから急いで支度しないとマネに怒られちまう。
渡辺翔太
おー、あ、やることあるから先行っててー!

俺は“あること”をしに行った。
渡辺翔太
むふっ…、ふふっ…

俺はスマホを見てニヤニヤが止まらない。
マネージャー
どうしたんですか?ニヤニヤして…
少し怖いですよ?
渡辺翔太
ん?あぁ…、ふふっ…

俺のスマホには「宮舘涼太」と書かれた連絡先があった。


終わり


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