ワイテルズのメンバーが集まる部屋。今日は撮影の合間の休憩時間で、みんな思い思いにくつろいでいた。
「はぁ〜疲れたなぁ」
スマイルがソファにどさっと座り込み、ストレッチしながら呟く。
「さすがに今日の企画はハードすぎたな」
きりやんが同意するように頷き、水を一口飲んだ。
そんな中、ふと目に入ったのはソファの端に座るNakamuと、隣でぴったりくっついているきんときの姿だった。
「Nakamu、肩こってない?」
「んー、ちょっと痛いかも」
「貸して? ほら、力抜いて」
きんとき――いや、俺はNakamuの肩を優しく揉み始めた。Nakamuは気持ちよさそうに目を閉じ、身体を預けてくる。
「……ふぁ、きんときのマッサージうまい……」
「最近疲れてたもんね、少しでも楽になればいいけど」
「ありがと、きんとき……」
ぽつりと甘えたような声でつぶやくNakamu。きんときはふっと笑い、さらに優しく肩を揉む。
「お礼は後でちゃんとちょうだいね?」
「……いいよ」
その会話を聞いていたメンバーは、思わず固まった。
「……え?」
スマイルが眉をひそめ、きりやんとBroooockも目を見合わせる。
「ねえ、なんか今すごい自然にイチャついてなかった?」
「いや、俺の聞き間違いじゃなければ、めっちゃ仲良さげに肩揉みしてたけど」
「しかも、お礼は後でって……え、何?」
メンバーが困惑する中、当の二人は特に気にする様子もなく、さらに距離を詰めていた。
「きんとき、こっち向いて」
「ん?」
Nakamuが俺の襟元を直しながら、指先でそっと触れる。
「これ、ちょっとズレてる。……はい、直った」
「ありがと、助かる」
「うん、きんときにはちゃんとしててほしいから」
そのやり取りに、スマイルが耐えられなくなったように声を上げる。
「ちょっと待て!!お前ら、なんでそんな自然にイチャイチャしてんの!?」
「え?」
俺とNakamuが同時に首を傾げる。
「いやいやいや、普通に距離近すぎるし、なんか会話がカップルっぽかったけど!?」
「そうか?」
俺は不思議そうに瞬きをする。
「そうだろ!!なあ、Broooock!?」
「……まあ、確かに……」
Broooockもどこか納得したように頷く。
「お前ら、付き合ってんの?」
その質問に、俺とNakamuは同時に目を瞬かせた。
「え?……付き合ってないけど?」
「うん、普通にいつも通りだけど?」
さらっと返された言葉に、メンバー全員が沈黙する。
「……え、いつも通りでこれ?」
「うん」
「え、てことは普段からこんな感じなの?」
「うん」
「……もう、そういうことじゃん」
メンバーが揃って頭を抱える中、俺は微笑んでNakamuの髪を軽く撫でた。
「……なあ、俺らそんなに変かな?」
「変だわ!!」
部屋には、メンバーのツッコミが響き渡った。
END












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。