黄金色の空に鴉が一羽飛んでいる。
カーカーと鳴いていて、まるで…
夕方を伝える音の様だッた。
私と篠原さんは歩きながら
家へと向かっている。
…バスに乗らないのは
狭い空間だと守りきれないからだそう。
私は歩いている内にあることに気付いた。
篠原さんは一寸…厭
だいぶおっちょこちょいだ。
だいぶ耐えたが、
これでもあともう少しで転びそうだった。
今回は石に躓いた。
しかも転びそうだったのが、
今日5回あるのだ。
なんとも不幸で、運が悪いと思わざるを得ない。
前世は何をしていたのだろう……
余りにもドジっ子すぎる。
こんなにもドジっ子な人をみたのは
今世で初めてだ。
因みに前世は居たので
カウントはしない。したくないので。
何事も初めてがいいので。
恥ずかしそうに云う篠原さんは
可愛かった。
歳上なのにッ!!
私…私の体の顔は可愛い、よりは
儚いとか淡いよりだ。
篠原さんは格好良いより
可愛いと綺麗を混ぜた様な顔立ちだ。
因みに海斗は
私と同じ顔立ちで当に兄弟と云われれば
確かに!となる。
さすが兄弟と思う。
私は説明をしながら帰路を辿る。
何故か?
それは此れからも、護衛が続くかららしい。
__先ず、私は護衛など知らなかった。
ついでに原作でもそんなものはない…筈
…だが「 バタフライエフェクト 」やらなら
説明がつく。
護衛は篠原さん一人。
原作にはいない彼女は修正力が働いて
こんなになっているのかもしれない。
そもそも何故篠原さんがここにいるのか、
それも謎なのだが。
そうやって心の中で唸りながら、
私は篠原さんと共に家へと向かった。
目の前には一軒家が見える
道路を挟んだ反対側の道だ。
それが私の家だ。
私と弟と父と母…計四人家族。
父が稼ぎ頭で、かなり良い調子らしい。
有難い限りだ。
只…………
私のバイトが許されないのは
どうにかしたいのだが。
篠原さんに声を掛けた後に
信号を渡り家の玄関に向かう。
家用の鞄から鍵を取り出して
玄関の鍵に挿し込む
そうすればカチッと音が鳴り
ドアの施錠が開く。
私と篠原さんは
別々の挨拶をして、家の中へと
歩いていく。
この時間は母がご飯の買い付け
父が仕事だから……海斗がいるのか。
少し大きめの声がすると、
返事が返ってきた。
元気のよい海斗の声が聞こえてきた。
少し…少し…………_____
_____…まぁ良い。今は後回しだ。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。