第36話

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2026/02/07 04:56 更新
戻ろうとすれば会場から参加者が次々と出ていく


驚いていると分かりきったように権兵衛は見ていた


純
大丈夫だった?あなたのお名前🔍


そうして、純が私を見るなり心配しているような顔で話しかけてくれた


光士郎も私を見つけると話しかけてきた


権兵衛と話すのに夢中だったため、会場で何が起こったのかが分からなかった


けれども3人はどこか怒っていて、その怒りが収まったように淡々としていた


これは3人の計画のうちだったのか…?

今回のことは詳しく話さず、そのまま家へ帰った


夜。冷たい空気の中でさらに冷たい風が体を打つように吹く


部屋に入るなり、外とはまた違う寒さに襲われる


ストーブは付いておらず、けれども外よりはほのかに暖かい


部屋にそっと入るなり、純が静かにストーブの電源をつける


3人は黙々と部屋に入っていき、私はそれをただぼうっと眺めているだけだった


けれども3人はまだ怒っていて、どこか悲しそうな顔つきをしていた


気にかけていたのは私だけでなく、3人もそうだったのだろう


私は申し訳なく感じてしまった


私のたった一つの事なのに、空気を壊し、3人の気持ちを損ねてしまった


私も自分の部屋で一息をつこうとした


静かに光士郎の部屋の前を通る


足音を立てず、ゆっくりと歩いた


部屋の戸をそっと押し、扉を開ける




・✧-ver.光士郎-✧・


扉がそっと開く


顔を覗かせるようにあなたのお名前🔍がこちらを見る


俺を見るないなや扉を閉じようとする


俺はそれが気に食わず、腕を掴み阻止した


(なまえ)
あなた
な、なんで光士郎が…


驚いた顔つきで俺を見つめながら問いかける


光士郎
光士郎
貴様と一緒に寝たいからだ


即座に答えた


あなたのお名前🔍は驚き、少し考え込んだ後「良いよ」と答えてくれた


その時の顔は少し赤みがかっており、耳が真っ赤になっていた


カチ…カチ…と時計の秒針が部屋に響き渡る


23時を過ぎた。無言の空気。俺はそれがあまりにも退屈で仕方がなかった


(なまえ)
あなた
こ、光士郎は…寝たいの…?


俺の膝に乗り、呑気そうに問いかけた


髪はサラサラで触り心地が良い


彼女からほのかに良いローズの香りがしてくる。香水をしているのだろう


正直、こうしているだけでも眠気がしてくる


光士郎
光士郎
貴様が寝ると言ったら俺も寝る。それまでは寝たりしない!


光士郎
光士郎
…貴様に迷惑をかけた上に一人楽をするのもダメだろ…


つい口に出てしまった


そしてそっと「すまなかった」と彼女に謝った


少しの間の後、彼女はクスッと笑った


(なまえ)
あなた
光士郎が謝るなんて…今は夢かな?


彼女はそう笑顔で話した


その顔を見て、今日もまた思う


彼女に出会えて良かった、と


彼女は気にしていないように感じた


仕草や話し方、声のトーンまでもがいつもと変わっていなかったからだ


「一緒に寝よう?」と優しく問いかけてくる彼女


俺には断る権利など無く、そのまま「良いぞ」と答え、暖かいベッドの中で一緒に寝た

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