第51話

 50 
383
2025/10/29 10:33 更新















  昼休みも残り10分になってきた頃 、

  階段裏を離れ 、廊下を並んで歩く私たち 。

  あのアニメは見たか 、あれは食べてみたか 、

  この猫の動画は見たか と

  肩を並べて話している様子は

  それは仲睦まじそうに見えるのだろう 。








  横を向けばそれを妬んでいるのであろう

  女の子たちとよく目が合う 。

  今となっては恒例だけれど 。








  そして 、当の本人である私は

  この微妙に風が通り抜ける 2 人の隙間に

  必要以上に意識を注いでいた 。














  lk
  lk
 これまだ見てね-の 
u  
u  
 だってこれレンタルじゃん 
  lk
  lk
 もったいな 














  話の渦中にあるのは

  レンタルショップで借りるようなアニメ 。

  意味わからん というような顔をする彼に

  君がオタクすぎるんだよ と似た顔を返す 。














  lk
  lk
 じゃあ今日借りに行こ 
u  
u  
 今日ね 、いいよ 










  lk
  lk
 … デートだな 













  “ デート ”

  聞きなれない言葉に心臓がドクンと跳ねる 。

  血がブワッと湧き出て 、

  身体中の体温が一気に上がっていくあの感じ 。










  自分が勝手に心の中で思うのと 、

  言葉にされるのでは具合が違う 。














u  
u  
 いつも通り借りに行くだけでしょ 














  そんな事言っちゃって … と

  平常心を保つために可愛げもなく 、

  目も合わせれず 、ただ口にした 。

  隠したくても期待のせいで声は震えていた 。











  目の前には教室の扉

  いつの間にか目的地に着いていて 、

  リノはその引き戸を開ける 。











  と同時に













  lk
  lk
 いや?デートだよ 



u  
u  
 え 、// 














  少し顔を近づけて 、少し小声で彼が言う 。










  大きく目を見開いた間抜けな顔が

  彼の瞳の中に映る 。

  まるで私の全てが筒抜けかのように思えた 。











  照れ隠しも期待もこの想いも全て 。

  思わず「 好き 」が溢れそうな瞬間

  それを必死に教室の笑い声が引き留める 。










  甘くて高まりが抑えれない

  時が止まったようなたったの 5 秒間だった 。
















  NEXT  >  ♡ 40

プリ小説オーディオドラマ