「ここから、はじまる」
春が過ぎて、初夏の風が窓をなでる。
こえくんが、正門の近くで手を振る
制服のスカート、髪はゆるく結んだり解いたり。
「女の子らしさ」も、「男の子らしさ」も、
着たり脱いだりするみたいに選べる毎日になった。
母親も父親も、最初こそ戸惑ったけど、
れるがれるでいることを認めてくれた。
好きな服を着ていいと言われた朝、
なぜか涙が止まらなかった。
放課後、友達の輪に混じるれるを見て、
誰かが
「彼女」
と言う。
でも、昔みたいに胸が痛くはない。
控えめに「れるでいいよ」って言うと、
「そっか!」と自然に受け入れてくれる日が増えた。
こえくんとは、手をつないで歩くことも、
ときどきケンカすることも、
今は全部、とても自然だ。
――ありのままのれるでいることが、
「特別」じゃなく、「日常」になってきた。
ふと、空を見上げる。
どんな色でも、どんな形でも、
「れる」の空はちゃんと広がっている。
(たぶん、これからも悩む日や立ち止まる日がある)
(それでも、ここから先は“ひとり”やない)
新しい自分、新しい世界。
「れる」として生きていく毎日が、
やさしく、そして力強くはじまっていく。
すきなことを
すきだ、と言う
怖くて仕方ないけど______
皆さんは普段、自分を出せていますか?
"ありのまま"、の自分でいられていますか?
れるは……
ありのままの自分として過ごせるようになりました
それも大切な"あの人"のおかげです
皆さんもいつか、きっと___
ありのままの自分を出せるようになるはずです
だって………
"れる"が……
できたのだから_____
「絶対ヒミツな"僕"のこと」
完。
シリーズ化募集!
まってます!


ありがとーー!!!














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。