何故こうなってしまったのだろうか 。
そう言うと , 瓶に入った液体を口に含み
僕の唇に自分の唇を押し付け , 鼻をつままれた
息が出来なくて苦しくなって
口を開き酸素を吸い込もうとした瞬間
僕の口内に液体を注がれた
ちゅっ
唇を はむっ と何度も、何度も 甘噛みされて
僕の口内に注がれた液体を
飲まないように必死に耐えていても
息が苦しくて , ただ飲み込むしかなかった 。
クリームを塗られてから
変に身体が熱くて
頭がぼんやりして
心臓の鼓動が早く脈打ち
息が荒くなり
無意識の内に揺れる腰 。
初めての感覚に戸惑って
どうしたらいいかも分からない状態の僕を見て
警察官は満足そうに笑を零した 。
ぢゅっ
突然 首に走った痺れるような刺激に
自分の声かを疑うような甘い声が僕の羞恥を更に高める
そう言うと , 後ろの穴に警察官の細長い指が入ってきた
自分から出る甘い声が嫌で唇から血が出る程
下唇を噛んで声を抑えても微かに漏れ出る
自分の甘い声
耳元で囁かれた瞬間
全身が甘く痺れ抑えていた声も呆気なく出てしまった
僕の耳に沿うように警察官の舌が這うと同時に
1本しか入ってなかった筈の指が2本に増え
バラバラに動かされる
ちゅっ 、かぷっ
僕にとっては全てが初めての筈なのに
この行為が “キモチイイ” と感じ始めていた
この人 …
僕に対して “可愛い” って頻りと言ってくる ……
ごりゅ
ごり 、ごりゅ
ごりゅ 、ごりゅ
中のイイとこばかりを刺激されて
気持ちよすぎておかしくなりそう
刺激的すぎる一瞬一瞬と , 自分の叫びにも近い甘い声で
スマホの着信音に気づくのが遅れた 。
その所為で僕の中のイイとこを刺激する
警察官の手が抜かれたのが突然 、と感じ
素っ頓狂な声が漏れる
これが優雅な休日 … 、??
そう言って僕の顎のラインを人差し指で撫でて
右の口角を上げて ニヤリ と笑う 。
その瞬間 , ふと我に返る 。
僕はどうして抵抗してないんだろ 、??
どうしてこの行為が気持ちいいと感じてるんだろ 、??
どうして今 , 声を出さないんだろ 、??
プツッと切れた電話 。
助けを求める最大のチャンスを逃した 。
声を出して助けを呼べるチャンスは
いくらでもあったのに 、。
そう言って僕の頭を撫でてくる警察官 。
その手が優しくて , あたたかくて 、……
そう言う警察官の手が僕の頭から離れてく 。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。