そう言って立とうとするけどやっぱり足に力が入らない良くなるどころかひどくなっている
それに気づいたのか姫抱きされる
その後は、ベッドに寝かせられるべさんは部屋をあとにした
だが、このまま寝たら明日地獄を見ることになる
クルスにおつかいを頼む
それは私の家に行って薬のセットを持ってきてもらうものだ
初めてじゃないから行けるはず
帰ってくるまで少し休もうと思い目を瞑る
なにか声が聞こえる、
クルスが帰ってくるまで目を瞑るだけのつもりが寝てしまったらしい
重いまぶたを上げる
声がかすれて出しにくい
ぱっと見せられたのはクルスに頼んでいた薬セット
まずい、何がまずいかというと薬と言っても普通のもあるが注射器タイプのものもあることだ
やっぱり人に見られると気まずさもあるしわんちゃんやばい薬と思われる場合もある
るべさんの後ろから出てきたのは柳さんだ
なんで居るかは知らないがやっぱり中を見られたらしい
そう問いかけるとポツリと話し始めた
小柳Side
俺は家に帰ってから手に怪我をしてるのを見つけ絆創膏をしようと探す
コンビニに行き、絆創膏に夜食その他を買って帰ろうとしたとき目の前に小さな何かが動いていた
最初は猫か何かだと思ったが見覚えがある
よく見てみるとそれはあいつのオトモだった
なんとなく気になって話しかけてみる
流石に返答が返ってくるとは思っていなかったが何かを運んでいるようだった
オトモの持っているポーチに向って指を指す
何となく中身が気になってどうやって調べようかと考える
1つの案が浮かんだ
うんうんとオトモが頷く
そう言って俺のオトモの隣に乗せる
その時にポーチを取る
中身を見ているのに気づかれないように俺のオトモとじゃれててもらう
注射器とその他たくさんの薬
気になることは他にもあるが本人に聞いたほうが早いと思い星導宅をもう一度目指す
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。