教室につき、俺の隣に席が増えていた。朝から噂になっている編入生のものだとわかった。
しばらくするとあなたが登校してくる。
俺が挨拶するとあなたも同じものを返す。
初めて彼女と会ったとき、そこだけが絵でできているような感じがするほど、あなたは整った顔をしていた。
そして、朝から話題になっている編入生の話をする。
俺はあなたの通り名に心を奪われた人のうちの一人だ。もちろん、あなたの通り名以外の女子には興味ない。あなたの通り名に会う前から仲良くしていたあなたはどこかあなたの通り名に似ていた。
これはハッタリ。
表情を崩さず平然と答えるあなた。
時々探りをかけるが、手応えがない。
興味がないのは自分のことだからか、それとも本当に興味がないのか。
あなたは読めない表情をしながら聞いてきた。
無意識に声に怒気が含む。
そこまで話して、自分がとても恥ずかしい事を言っていることに気づいた。
照れているとあなたが口を開いた。
ふわり、と微笑んだあなた。
胸が高鳴る。それが、あなたの通り名に似ていていたからか、それともあなただったからか。
NEXTー











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。