第5話

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2026/03/31 11:27 更新













彼が急に消えてしまいそうだった。

あの宝石のような瞳を閉じて、ずっと目を覚まさないんじゃないかと不安になった。


kyng
……らぃ、



消えないでくれ。

俺より先にいなくならないで。


絶対に叶わないそんなことを祈る日は、もう何回目だろうか。


カゲツからライを寝させたと聞いたとき、俺は安心した。

ここ最近、寝ずに作業をしているのを知っていたから、心配でたまらなかったのだ。

きっと、ライバー活動とヒーロー任務が多くなっていたのだろうと考える。



ライは休むことを知らないから、限界が来るまで我慢してしまう。

俺もライの限界を知らないから、限界が来る前に助けることができない。



無力な自分に失望する。

大切な人も守れなくて、なにがヒーローだ。


kyng
…絶対に、守るから。






hsrb
小柳くん、話があるんだけど。
kyng
…なに



ある日、珍しく星導が俺のことを呼び出した。

今日は拠点に俺と星導しかいなかったため、ソファで寛ぎながら話を聞く。


星導は何やら真剣な顔で話を始める。


hsrb
ライに依存し過ぎだよ。
hsrb
人間は先に死んでしまうし、俺らはそれからも人生を歩まなければならない。
hsrb
ライやカゲツが死んでから、立ち直れなくなるよ。
kyng
……それ、自分に言い聞かせてるだけだろ。
hsrb
……
kyng
俺がライに依存してるなら、お前もカゲツに依存してる。
hsrb
…わかってる、
kyng
立ち直るのが早いのはどっちだろうな?
hsrb
……わかってるって…!!



久々に星導の大声を聞いたなと、呑気に思う。

それと同時に、少し驚きもあった。


実際、星導が言ったことは正しかった。

俺はライに依存しているし、あわよくばライを不老不死にしてやりたい。

だけど、たとえ歳を重ねないとしても、人間には死が待っている。


俺らは違う。

人間よりも身体が強く、長寿だ。

ライやカゲツが俺らより先に死ぬのは、道理である。



ただ、星導もカゲツに依存している。

言い聞かせているということは知っていたが、そこまで深刻なものとは思っていなかった。


hsrb
小柳くんは記憶が続くからいいでしょ!?
hsrb
俺はいつみんなを忘れてもおかしくない…!
hsrb
じゃあどうすればいいの!?
hsrb
今大事にしておいて、ライやカゲツが死んでから彼らのことを忘れてしまうのが怖い……!!
hsrb
でも、大事にしないと彼らは壊れてしまう!!
kyng
hsrb
矛盾してるのはわかってる!
hsrb
俺がカゲツに依存していることも分かってるけど……!!
kyng
……悪かったよ
kyng
お前の好きにすればいい。
kyng
…俺もお前も、もうあいつら無しじゃ生きていけないだろ
hsrb
…俺もごめん、
hsrb
ちょっと頭冷やしてくる。



そう言って星導は自室に戻って行った。


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