第2話

傲慢
3
2026/05/25 12:31 更新
「えぇー、皆さん知っているでしょうか、今日は転校生が来ています。入ってきてください。」

教室のドアが控えめに開く。特徴的な赤みがかった癖っ毛と少し曲がった背筋。なにより、明るいオレンジ色ー琥珀の瞳が春の光に照らされ煌めく様子に目を奪われた。

「はじめまして、那月琥珀です。よろしくお願いします。」

外国の人特有の日本語の訛りがあった。容姿といい、おそらくハーフなのだろう。

「えー、那月さんは、そこ。本田さんの隣に座ってくださーい。」

隣か、めんどくさいな。説明とか色々セットにされがちだよな。
なんとなくあの琥珀色が気に食わなかった。こいつの面倒見係とかごめんだと思った。
「よろしく」

あまり喋らずお高く止まった態度も気に食わない。
その目を見るだけでイライラする。
そいつはとにかくなんでもできた。勉強も運動も、おまけに外国風の顔立ちで、すっかりクラスの注目の的。

あぁ、気に食わない。自分彼女を見る人がいる。評価してもらえてる。それなのにそれがさぞ当たり前という態度。なんて傲慢なのだろう。

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