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第1話

Prolog 前編
134
2022/02/27 10:00 更新
桜の花弁が散っている。
俺達がこの大学で2年生になって数日経った。
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
よっ!雪也!
お前、いつも難そうな本
読んでるよな。
美椿 雪也
美椿 雪也
…そう?
これ、物語の伏線とかも
しっかりしていて
考察のしがいがあって
読んでて楽しいよ?
双葉 澄春
双葉 澄春
あ!それ知ってる!
最近流行ってきた
やつだよね!
華火 御霊
華火 御霊
雪也、流行りとかそういうの
興味無いんじゃないかって
思ってたけど…ちゃんと
流行りとかも取り入れてんだね!
美椿 雪也
美椿 雪也
そんな事ないよ。
気になったから読んでるだけ。
俺自身は流行に疎いから…
流行に敏感なのは知桜都さんの方。
俺達はいつもこの4人でいる。
本当は5人だったけれど、そいつは
目立つ様になって、好かれ続けて。
ある日を境にサークルの集まり以外では
あまり関わる事が少なくなってしまった。
でも4人で一緒にいられるだけでも嬉しいものだ。
言い過ぎかもしれないが、俺達は
誰もが認める程の仲良しグループだと思う。
サークルも同じ。出身校も同じ。
ゲーム好きってとこも同じ。
たまに言い合う事があってもすぐ仲直りする。
本当に仲が良い最高のグループなんだ。
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
そういや、優心は
まだ来てねぇの?
美椿 雪也
美椿 雪也
…さぁ?あいつの事だよ。
いつも通り野良猫でも
可愛がりながら優雅に
登校でもしてんじゃないの?
華火 御霊
華火 御霊
雪也は相変わらずだねぇ。
昔は優心君大好きーって
ずっと近くに居て可愛かったのに
今じゃ嫌いだから近寄んなって。
いつからこんな変わったかなぁ。
美椿 雪也
美椿 雪也
やめろ。
黒歴史なんだよ。
4人でいつもの通りじゃれ合いながら
下駄箱で靴を履き替えていると
女子生徒達のキャーキャー叫ぶ声が聞こえた。
女子達
キャー!!
星音様ー!!
星音 優心
星音 優心
えへへ…みんなおはよ!
今日もいい天気だね!
いつものようにあざとく手を振って
こっちに来る優心。彼奴はこの学校の中で
誰よりもモテる。それは性別の壁すらも超えて、
男女関係無く虜にしてしまう程だ。
星音 優心
星音 優心
雪君!おはよー!
今日も本読んでるの?
僕にも見せて!
美椿 雪也
美椿 雪也
ハイハイ、後で
貸してやるから
引っ付いてくんな。
暑苦しい。
星音 優心
星音 優心
えー…いいじゃん!
僕達昔っからずーっと
一緒にいたでしょ!
美椿 雪也
美椿 雪也
おい…誰かこの天然バカ
引き剥がしてくれ。
双葉 澄春
双葉 澄春
あはは…まぁ…いいじゃん?
昔を思い出すしさ。
美椿 雪也
美椿 雪也
はぁ…周りからの視線が
痛いから嫌なのに…。
仕方なくそのままの状態で放置して
俺達は活動場所に移動した。
俺達の活動は簡単に言うとゲーム実況。
メンバーは5人だけだが、動画投稿もしていて
大体は集団で出来るゲームで遊んでいる。
たまにプログラミングをしてみたり、ゲームを
作ってみたりもしていて、とても楽しい日々だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日は2対2でゲームをする。
チームはくじ引きで決まって、先に
自分のチームが3点取れば勝利というルール。
勿論罰ゲームもありで、負けた方のチームは
5人分の昼食と飲み物とお菓子を買いに行く
事になっている。
今日は実況を撮る日という訳では無いが、
プライベートで集まっては面白おかしく
ゲームをやっている。今日投稿する分は
ストックしていた物を予約して決まった時間に
出される様に設定している。正直、実況撮る度に
俺が優心の事嫌いだろっていう説を出されない様に
実況モードのスイッチを入れなくて済むから
プライベートでやるのは気が楽になる。
…と、思っていたのもつかの間。
星音 優心
星音 優心
やったぁ!
僕と雪君同じチームだ!
頑張ろうね!雪君!
美椿 雪也
美椿 雪也
はぁあぁぁあぁ…??????
華火 御霊
華火 御霊
ちょ…雪也www
顔、顔wwwwwwwwww
まさかのくじ引きで優心とチームを
組むとは思ってもなかった。
実況内ならまだいい。スイッチ入ってるしね?
普通に「頑張ろうねぇ。」って返せるしさ?
嫌いって気持ちも少しは忘れられるしさ?
でもプライベートでこうなるとか
マジで神は俺の事嫌ってんのか????
美椿 雪也
美椿 雪也
最っっっっっっ悪だ…………
双葉 澄春
双葉 澄春
ま、まぁ…きっとすぐ
終わるだろうから
頑張ろう?ね?
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
雪也、頑張れ!
今度罰ゲーム関係無しに
ファミレス奢るから!
美椿 雪也
美椿 雪也
うぅ…出来るだけ
頑張る…。
ファミレスで後で1万円以上頼んでやる…。


気を取り直して、今回やるゲームは
〇よぷよテト〇ス2というゲーム。
(このゲームは作者がポ〇モンとマ〇クラの次に
やり込んでるゲームで、作者自身は
ストーリーはクリア出来てないらしい。
ぷよテトミックスがムズいんだとか。)
操作は簡単だが、少しでも間違えればそれが
命取りになる。中々やりがいのあるゲームだ。
正直、俺はこのゲームがすごく得意だった。
冷静に考えながらやっていればこんなゲーム
簡単にクリアする事が出来るから。
特にテト〇スなんて、一斉に消すための
スペースを開けた状態でそこを塞がずに
水色のテト〇ミノを差し込めば一気に
大ダメージを負わせることができる。
ただ、問題は優心だ。
優心はこのゲームをあまりやった事がない。
だからそこを上手くカバー出来れば
いい話なのだが、カバーする事だけを
考えてしまうと自分のフィールド上に
相手から送られてきたお邪魔が処理しきれずに
自分が負けてしまう可能性がある。
そもそも俺と優心にチームワークもクソも
無いけどな。
華火 御霊
華火 御霊
じゃあ私が今回は
審判やるね!
4人とも、準備OK?
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
おう!俺と澄春は大丈夫だ!
なんたって、最強コンビだからな!
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
な!そうだろ、澄春!
双葉 澄春
双葉 澄春
そ…そうだね!
僕…パズルゲーム?は
あんま得意じゃないけど…
一緒に頑張ろうね!
2人は肩を組んで(澄春が一方的に組まれてるけど)
仲の良さをアピールしてきた。アーハイハイナカヨシダネー。
星音 優心
星音 優心
なッ…………最強コンビなのは
僕と雪君の方だもん!
僕と雪君が一緒なら100万人力だよ!
そうだよね!雪君!!
美椿 雪也
美椿 雪也
おい、抱きついてくんな。
暑苦しいから離れろ。
つか対抗心燃やすな。
そんな二人を見て、対抗心が出てきたのか
優心も負けじと声を張り上げ俺に抱き着いてきた。
暑苦しい離れろ邪魔だ。
華火 御霊
華火 御霊
みんな本当に仲良いねw
じゃ、そろそろゲーム
始めるよ!
俺は無理やり優心を引き剥がして
コントローラーを握り、気を引き締めた。
今度罰ゲーム関係無しにファミレス奢って
貰えるとはいえ、ゲームに負けたくないから。
罰ゲームとか正直どうでもいいし、なんなら
優心とチーム組むのが1番の地獄だったから
早く終わらせたかったのだ。
それぞれ、自身の個性に合ったキャラを
選択し、テト〇スか〇よぷよかを選んだ。
俺はテト〇スの方が断然やりやすいので
テト〇スを選んだ。選び終わった後に
難易度選択を終わらせ、ゲームは開始した。
そこからは集中していたのであまり覚えていない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
ッしゃあ!!!!
俺達の勝ち!!
美椿 雪也
美椿 雪也
ま…負けた…
試合は3対2で陽斗と澄春のチームの勝利だった。
最後のところ、もう少しで一気に消せると思った
のに水色のテト〇ミノを操作ミスで横に
回転させてしまい、動揺していたところを
大連鎖でこっち側に来たお邪魔が下側から
どんどんと積み上がってきて最終的に
GAME OVERになってしまった。
ちなみに優心は終始ずっと死んでた。
華火 御霊
華火 御霊
おー!
凄いじゃん陽斗!
蒼希 陽斗
蒼希 陽斗
そうだろそうだろ!
でも、やっぱ澄春が
少しずつサポートしてくれた
お陰でもあるからな!
澄春、ありがとな!
双葉 澄春
双葉 澄春
う…うん!
僕…役に立てて嬉しい!
澄春と陽斗はお互いの手を握り合って
「やった!やった!」と幼児のように
ぴょんぴょんと飛び跳ねている。可愛いかよ。
星音 優心
星音 優心
ご…ごめんねぇ…雪君…。
僕が弱いせいで…ごめん…。
美椿 雪也
美椿 雪也
はぁ?お前は別に悪くないじゃん。
慣れてないなら出来なくて当然。
それに、負けたのは俺のせいだから。
俺に謝るより先に、罰ゲーム
終わらせてから練習したら?
星音 優心
星音 優心
う…うん、分かった!
ありがとう雪君!
適当な事言ってあしらおうとしたら
ふっつーにこいつ頷いてお礼言いやがった。
(゚д゚)ハァ?こいつ単純すぎんだろ。
アホか?アホなのかお前は?脳みそあるのか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
テレテレテテーン テレテテテテーン
(某コンビニ)
「アリガトウゴザッシター」
4人分の昼飯と、5人分の飲み物とお菓子を
何とか買い終えた帰り道。お互い片手には
めっちゃ食品とかが入ってる袋。
最初は俺が持とうとしたんだけど、体力と
腕力が無い俺は両手で袋を持った瞬間
袋が地面に激突した。あまりにも持ち上がる
気配が無かったので飲み物の入ってない方の
袋を優心に持ってもらった。借りを作るの
本当は嫌だったんだけどな…()
星音 優心
星音 優心
いやー買い物楽しかったね!
美椿 雪也
美椿 雪也
あっそ。俺は疲れたけどな。
早く帰って昼飯食うぞ。
プルルルルル
美椿 雪也
美椿 雪也
ん?電話だ…誰からだろ。
ポケットの中に入れているスマホが
振動している。あいつらから連絡かと思ったが、
相手は全く別の人だった。
ピッ
知桜都 兎衣
知桜都 兎衣
『雪〜?元気かしら?』
美椿 雪也
美椿 雪也
あぁ、知桜都さんからか。
うん、大丈夫。元気だよ。
知桜都 兎衣
知桜都 兎衣
『そう?それなら良いんだけど…
あんまり無理はしないでね?
辛くなったら我慢せずに
すぐにお友達に言うのよ?』
美椿 雪也
美椿 雪也
もう…そんなに心配しないで?
俺はもう子供じゃないから。
昔よりも発作は起きてないし。
知桜都 兎衣
知桜都 兎衣
『うふふ…ごめんなさいね。
つい昔からのくせで…。
…あ、それと今日の夜ご飯は
ビーフストロガノフにしようと
思ってるから帰りに牛肉を
買ってきてくれるかしら?』
美椿 雪也
美椿 雪也
うん、分かった。
知桜都さんも、仕事のし過ぎで
倒れないようにね。
知桜都 兎衣
知桜都 兎衣
『あら?心配してくれるのね。
ありがとう。私も頑張るわ!
じゃあ、ばいば〜い♪』
美椿 雪也
美椿 雪也
うん、ばいばい。
ピッ
星音 優心
星音 優心
雪君、誰と話してたの?
美椿 雪也
美椿 雪也
知桜都さん。
俺の彼女だよ。
知桜都さんは、俺がまだ赤ちゃんだった頃に
本当の両親に路地裏で捨てられていた所を
保護されて母親として俺を育ててくれている。
少し…と言うよりも大分過保護な人で、
俺が少しでも咳をすると国立病院に連れて行って
しまう程だ。正直知桜都さんは、謎に包まれた
不思議な方だ。職業も不明、出身地も不明、
血液型も生い立ちも。殆どのことが不明。
それでも俺は、俺を大事に育ててくれて
俺自身を否定せずに愛してくれた知桜都さんが
大好きだった。別に、マザコンというわけでも
グラマラスな女性が好きというわけでもない。
純粋に俺の事を認めてくれた知桜都さんの優しさが
暖かくて、心に染みて、嬉しかったんだ。
星音 優心
星音 優心
…ねぇ、雪君。
発作…大丈夫?
美椿 雪也
美椿 雪也
大丈夫に決まってんだろ。
もう何歳だと思ってんだ?
流石に20歳にもなれば
身体も丈夫になってるから。
星音 優心
星音 優心
…無理、しないでね。
元々、発作を持つようになったのは
お前のせいでもあるのに。呑気なやつめ。
そんなとこも含めて、大嫌いだ。
美椿 雪也
美椿 雪也
…ほら、早く行くぞ。
ドンッ
美椿 雪也
美椿 雪也
痛っ…あ、すいません。
少し落ち込んだような表情をする優心を
置いてけぼりにして先に進もうとすると、
何かにぶつかった。
それが人だと気づいて、上を見上げると
見るからにガラの悪そうな不良がいた。
それも、1人じゃなくて3人。
不良①
不良①
おいおい、痛てぇじゃねぇか?
ぶつかって謝るだけか?
おチビちゃん?
こいつ…俺が身長の事気にしてんのに
おチビちゃんとか言いやがって…ぶっ殺すぞ。
その足切断してチビの気持ち味合わせてやろうか?
不良②
不良②
あー!痛てぇわぁ!
これ絶対骨折したわぁ!
大袈裟に言ってるけど骨折って無理やり
人に曲がらない方向に曲がらせられたっていう
風に骨折させられてなかったら
そこまで痛くないからな?骨折したって
気づけないレベルだからな?
全国の骨折経験者に焼き土下座しろ???
つか俺がぶつかっただけで骨折するとか弱ない?
星音 優心
星音 優心
え!?お兄さん骨折したの!?
大丈夫!?雪君!救急車って
何番だっけ!?
いやお前アホすぎね?
絶対嘘だからね?あれ。あんなクソ芝居
普通騙される人いないからね?
お前アホの度合い超えてるよ?
不良②
不良②
えぇ…こいつアホすぎね…?
不良にもアホって言われたよこいつ。
もうダメだこりゃ。こいつ究極のアホだ。
詐欺にも余裕で騙されそうな究極のアホだ。
不良③
不良③
お兄さん達、救急車は
呼ばなくていいんだよ。
その代わり…治療費として
100万は貰わねぇとなぁ?
不良③
不良③
…それか、そこのちっさい
ガキでもいいんだぜ?
そう言って不良は俺に視線を向ける。
お前何する気だ???死ぬぞ???
俺の(可愛くて優しい)知桜都さんに殺されるぞ?
つかマジで何する気だ?臓器はあげねぇからな?
不良①
不良①
確かにwよく見たら
女みたいで可愛い顔
してんなぁこのチビw
は????こいっつ…またチビって
言いやがったな…?お前の(自主規制)蹴って
二度と卒業出来ねぇようにしてやろうか?
不良②
不良②
眼鏡の兄ちゃん?
そのチビ、俺らが有効活用
してやるから寄越せよ。
そしたらお前だけは逃がしてやるw
有効活用って何するつもりなんだお前らは。
想像したくもねぇ…まさか…?いや、マジでやめろ?
俺には知桜都さんっていう世界一可愛くて
世界一優しい彼女(母親)がいるんだぞ。
俺をそっちの世界に連れてくな???
俺は男に興味無いし、そういう事にも
興味無いからな?絶対嫌だからな?
星音 優心
星音 優心
……………………。
美椿 雪也
美椿 雪也
…おい、優心…?
お前まさか引き渡すつもりじゃねぇよな?
いや、このアホだからやりかねない。
もし引き渡して逃げたらお前の事大好きなヤツに
監禁されてサンドバックにされる呪いを
かけてやるからな?
星音 優心
星音 優心
…逃げるよ!雪也!
美椿 雪也
美椿 雪也
は!?
俺は優心に手を掴まれて連れていかれた。
荷物とか持ってたから走りずらかったし
帰った時炭酸系飲料はしばらく開けるなって
陽斗に言っとかなきゃいけなくなってしまった。
あー…帰った時の言い訳考えなきゃな…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Mf
Mf
どうも!Mfです!
エル様
エル様
Mfの付き添いのエルだ。
翠琴
翠琴
皆、初めまして!
翠琴だよ!よろしく!
Mf
Mf
この小説は僕達3人が
あとがきとかするから
よろしくね!
エル様
エル様
今回は俺達にも
アイコンを付けてみたぞ。
翠琴
翠琴
普通ならアイコンとか使って
お話したりはしないんだけどね!
うちのキャラアバターが完成した
記念として今回はうち達3人も
物語のキャラと同じ感じで
話すことにしてみたの!
Mf
Mf
そのおかげで
すっごい疲れたけどね…。
Mf
Mf
30個も作ったのは
本当に久しぶりだよ…疲れた。
(1人3種類作った)
エル様
エル様
はぁ…病み上がりのくせに
無茶するからだろう?
体力が戻ってからでも良かったのに。
Mf
Mf
うっ…だって案が出たから
忘れないうちに
書いておきたかったんだよ…。
翠琴
翠琴
はいはい、喧嘩しないで!
翠琴
翠琴
…本編に触れると、
実はPrologまだ終わらないんだよね。
今書いてるこのページが5000字
超えちゃったから区切ろうかなって
思ってるの。1万字以上は
さすがに長すぎるかなって思ってね。
翠琴
翠琴
むしろ後半からが
Prologの本番かもね!
エル様
エル様
テスト期間も終わったし、
後は休んだ分のテストを
終わらせて提出するだけだから
次回の更新は早くなるかもだ。
Mf
Mf
皆さん、次回を楽しみに
待っていてください!
Mf
Mf
それじゃ、ばいばい!

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