第4話

4話
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2023/12/07 09:01 更新
木犀 瑠々
ねぇ!!ここはどんなところなの!?
結崎 鈴
ただの神社だよ
結崎 鈴
ここの特別な場所はね
結崎 鈴
このブランコと
結崎 鈴
神社の裏にある温泉だよ
雨林 美香
温泉なんてあるんだ
結崎 鈴
うん、ここに来る前はお金払わないと入れなかったけどね
神崎 勇人
ブランコってすごく崖にあるんだな!
結崎 鈴
うん、みんな危険ってわかってたから撤去されなかったの
夢橋 茅
へー!
木犀 瑠々
私達のところは撤去されてたよね
結崎 鈴
そういば君たちは何年後から来たの?
雨林 美香
分かんないけど、2023年から
結崎 鈴
え!?
結崎 鈴
うそ、ここに来てから十年も経ってるの?
結崎 鈴
だからか〜
木犀 瑠々
へー!10年前からいるんだ!
結崎 鈴
そう言うことになるね
結崎 鈴
それより、何が知りたい?
夢橋 茅
10年過ごしてたの?普段何して10年過ごしたの?
結崎 鈴
……忘れちゃった
結崎 鈴
ここに10年もいると思わなかったし
雨林 美香
そう
結崎 鈴
変だよね
雨林 美香
……時が経っているというだけで
雨林 美香
心情が変わらないのはこの状況では普通よ
結崎 鈴
そうなの?なんか、ありがとね
雨林 美香
……
美香ちゃんはそっぽを向いた、ちょっと顔が赤かった
すると、咄嗟に声が聞こえた
木犀 瑠々
うわぁぁぁ!!
神崎 勇人
お、おい!危ないぞ!!
そこにはブランコで遊んでいる瑠々ちゃんの姿があった
そして彼女は、手を離した
木犀 瑠々
わぁっ…!!
結崎 鈴
……っ!!
頬に風が来る
自分の髪も、彼女の髪も揺れる
ああ、瑠々ちゃんは…キラキラしている
キラキラな笑顔で下を見つめてる
本当に…
本当にッ……!!
幸せそう…
雨林 美香
瑠々!?
木犀 瑠々
わぁぁー!
私がそう思ってる間に彼女は崖の下に落ちた
結崎 鈴
……死にはしないよ、試しにみんなでここから飛び降りてみる?
結崎 鈴
ここは死なんてものない空間なんだよ
結崎 鈴
ほら、下を見てごらん
夢橋 茅
う、浮いてる…
神崎 勇人
面白そう!!俺も飛ぶ!!
雨林 美香
あ、ちょっと!!
私も追って崖から飛び降りる
結崎 鈴
……っ……!!
結崎 鈴
あははっ!!
久しぶりに笑ったかも
なんてね、でも、心から笑ったのなんて
この子達が来てからだ……
木犀 瑠々
ん?勇人くん達ぃー!
神崎 勇人
あ!りんご飴!!ずるい俺も食べるー
木犀 瑠々
わぁちょっと!!他にもあるじゃん!!取らないでよ!!
夢橋 茅
コラー!喧嘩しないの!
雨林 美香
全く…
彼らに連れられたのか、私も苦笑いをする
結崎 鈴
……もう暗い……
時間の流れが早いってのは、この事か
結崎 鈴
(そろそろ花火が始まる…)
結崎 鈴
みんな、もう1回神社行こ
木犀 瑠々
ムグ?
神崎 勇人
ンウ?
階段をおおってる落ち葉を踏んで階段をのぼる
木は外の空間と同じで、季節と共に葉が変わる
階段の灯りが静かにぼんやりと私達を照らす
赤くて、少しボロボロな鳥居をくぐる
建物の右にある崖っぷちの木に登って腰をかける
そして……
ヒュー
ドンッ!!
綺麗……
とても綺麗な景色が目に映る
異様な光景だ
秋の落ち葉と共に空へ舞った花火
秋っぽいのに
まだ完全に夜になってない、紫がかった空
季節が混ざりあったみたいな不思議な光景
そんな光景に彼女達も見とれてた
その時、私は思った
この子達はどうしたいんだろう
私は…やることが決まった
そのためにもこの子達について行く
木犀 瑠々
すごく不思議な感じだったね!
夢橋 茅
本当に秋なのかな
夢橋 茅
ん?まてよ
夢橋 茅
みんな気づいてない?
神崎 勇人
何が?
雨林 美香
あ……
雨林 美香
私達…元々夏祭りから来たんだよね?
木犀 瑠々
でもここ秋だよ!
結崎 鈴
……確かに
結崎 鈴
ここは君達のいる年の季節とは、違うんじゃない?
雨林 美香
なるほど…まぁここは季節も何も、木とか葉とかしか変わってないし、おかしくないかもね
夢橋 茅
そもそも木が変わってるだけで、ここには季節なんて存在しないのかも
木犀 瑠々
ん〜難しいー!
神崎 勇人
頭がグルグルしてきた…
雨林 美香
アホ
夢橋 茅
バカ
結崎 鈴
あはは…
結崎 鈴
さてと、これからここでは何をしてもいいけど
結崎 鈴
何する?
雨林 美香
どうしよう…
木犀 瑠々
あ、私……
結崎 鈴
待ってそろそろ変わる
神崎 勇人
変わる?
結崎 鈴
見てればわかるよ
私は彼女達に微笑んだ
変わる……戻る……
そして目の前が光った
夢橋 茅
んん?
どうやら、お目覚めのようだ
私は笑顔だった
結崎 鈴
おはよう
木犀 瑠々
あれ?
神崎 勇人
今って……
結崎 鈴
うん、そう、ここはね花火が終わってしばらくするとまたこの時間に戻るの
結崎 鈴
これを永遠にループするんだ
雨林 美香
そうなの、にしても何も感じないのね本当に
雨林 美香
……私しばらく寝るわ
雨林 美香
ちょっとしたら起こしてね
木犀 瑠々
わかった!大声で起こすね!
雨林 美香
ちょっとは加減しなさいよ
雨林 美香
はぁ…おやすみ
結崎 鈴
うん、おやすみ
雨林 美香
あ、その……
結崎 鈴
どうしたの?
美香ちゃんは何かを思い出して気分の悪そうな顔をした
雨林 美香
む、虫はいないわよね?
結崎 鈴
あー、うん!いないよ
雨林 美香
そう、ありがとう
神崎 勇人
あいつ虫苦手なんだな…
夢橋 茅
僕何しよう…とりあえず瑠々に着いてくかー
結崎 鈴
私もそうしようかな
神崎 勇人
俺も
木犀 瑠々
みんなー!見てみてー!オリジナルもんじゃ!
結崎 鈴
ふふふっ……
あの子私と同じことやってる
本当に面白い子だなぁ
あ、そういえば、ちゃんと聞いてなかった
まぁ、いっかな
そういえば、瑠々ちゃん、何か言いかけてたっけ?
結崎 鈴
ねぇ?瑠々ちゃん
木犀 瑠々
どうしたの?
結崎 鈴
……ううん、なんでもない
……あーあ、躊躇ってしまった、まあいっか
でも、ちゃんと今度聞かないと
さて、瑠々ちゃんについて行こ

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