第4話

№4
110
2023/04/21 15:11 更新
新入生として烏野高校に無事入学する事ができた

初日と言う事もあり校内を少し見て回る事に




掃除の行き届いた教室に

部活動の活気ある声




鼻歌交じりに徘徊

舞う桜がさらに世界を美しくする

きゅっと目を瞑って1人きりの教室を味わう


ふいに床の軋む音が聞こえた


?? : ぁ、ごめん!!邪魔する気はなかった


1人で舞い上がってる所を見られたと思うと

顔から火が出そうになった

しかし悟られたくはないので咳払いをひとつし

別に大丈夫だと伝える


相手はどうやら忘れ物を取りに来たらしく

偶然俺がそこに居合わせてしまったようだ

なんで俺は気付けなかったんだろうとどっかりと椅子に座る




彼の名は日向

オレンジのくせっ毛が目を引く子だった




小指がチクリと痛む

彼がこちらに1歩よる度にハッキリと



ジク . ジク ─────




日向から目が離せない


心拍数が上がっているような気がする


何故日向はこっちにどんどん近付いて来るんだ ?


ガッと見開かれた目が俺の視線を離さない


気付けば目と鼻の先に


相手の生暖かい息が感じられる程に


流石に限界だ 。


肩を掴み離す


はっとした顔を見せ


ごめんと必死に謝る日向を見て安堵した






小指の痛みもいつの間にか治まっていて

教科書を持ち走り去る日向を見届けた




家に帰ってからもあのぎらぎらとした視線と
首に伸ばされた手が俺に強烈な印象を残した

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