新入生として烏野高校に無事入学する事ができた
初日と言う事もあり校内を少し見て回る事に
掃除の行き届いた教室に
部活動の活気ある声
鼻歌交じりに徘徊
舞う桜がさらに世界を美しくする
きゅっと目を瞑って1人きりの教室を味わう
ふいに床の軋む音が聞こえた
?? : ぁ、ごめん!!邪魔する気はなかった
1人で舞い上がってる所を見られたと思うと
顔から火が出そうになった
しかし悟られたくはないので咳払いをひとつし
別に大丈夫だと伝える
相手はどうやら忘れ物を取りに来たらしく
偶然俺がそこに居合わせてしまったようだ
なんで俺は気付けなかったんだろうとどっかりと椅子に座る
彼の名は日向
オレンジのくせっ毛が目を引く子だった
小指がチクリと痛む
彼がこちらに1歩よる度にハッキリと
ジク . ジク ─────
日向から目が離せない
心拍数が上がっているような気がする
何故日向はこっちにどんどん近付いて来るんだ ?
ガッと見開かれた目が俺の視線を離さない
気付けば目と鼻の先に
相手の生暖かい息が感じられる程に
流石に限界だ 。
肩を掴み離す
はっとした顔を見せ
ごめんと必死に謝る日向を見て安堵した
小指の痛みもいつの間にか治まっていて
教科書を持ち走り去る日向を見届けた
家に帰ってからもあのぎらぎらとした視線と
首に伸ばされた手が俺に強烈な印象を残した












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。