夜
代表合宿2日目。
21:30
消灯時間。
ホテル。
小川。
初代表。
緊張。
嬉しさ。
全部混ざって眠れない。一方
翠。
普通に寝ようとしてる。
でも
目を開ける。小川は飲み物を買いに行こうと部屋を出る。
すると、
向かい側の廊下に翠がいる。
ペットボトル片手。目が合う。少し沈黙。二人で歩く。無言。自販機に着く。翠が少し笑う。少し困る。ホテル前。二人で座る。
夜風、静か。翠は、首を横に振る。初めて翠が長く話す。翠が笑う。一言、でも温かい。エレベーター。
同じ階。降りる。
2人の部屋の前。ドアが閉まる。小川。
ベッド。
さっきまで眠れなかった。
でも、
今日は眠れそう。一方
翠は、部屋に戻ったあと、スマホを見る。
家族や友達からの通知が並ぶ中、何気なく今日撮った合宿の写真を開く。
その写真の端っこに、
小川が笑いながらレシーブしている姿が偶然写っている。
翠は特に気にせず画面を閉じる。
天井を見て、少しだけ笑う。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!