第7話

救いの手。
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2022/10/02 09:01
ゆきむら。
あなたの仮の名前、止まって。
(なまえ)
あなた
えッ…なぜそこに?
ゆきむら。
露骨に嫌そうな顔するじゃん。
ここは僕たちのお気に入りの場所から少し奥。

自殺にはとっておきの場所というか…ずっと前にあなたの仮の名前とここについて話した気がする。

って言ってもあなたの仮の名前が今のあなたの仮の名前じゃない時なんだけど。

ゆきむら。
お前こそなんでそこに居るんだよ。
(なまえ)
あなた
質問を質問で返さないでよ。先答えて。
ゆきむら。
僕は普通にあれかずっとさっきのところにいただけ。
目の前は海で、その先のある島と繋いだ一つの橋。

あなたの仮の名前が飛びそうなところを見つけてこっちに来ただけだ。

一見普通に接しているように見えてると思うが今にも死にそうなあなたの仮の名前を見て僕は焦っている。

平常心を保たないと僕が壊れていく。そんな気がしてならない。
ゆきむら。
で、あなたの仮の名前は?
(なまえ)
あなた
…自分が嫌になってここに来ただけ。
ゆきむら。
はあ、なんで嫌になったの?
(なまえ)
あなた
絶対に教えません。では、帰りますね。
あなたの仮の名前には説得力が全くない。

そんな目で、そんな辛そうな目で言われて、はいそうですか。ってなるような人じゃない。

僕は言ってくれるまで帰すつもりは、ほんの少しもなかった。
(なまえ)
あなた
愛緒に会いたくなった。
(なまえ)
あなた
そして、あなたにひどいこと言っちゃった。
ゆきむら。
ッ…あなたの仮の名前は僕に、何を言ったの?
(なまえ)
あなた
強い口調で話したし、強引に帰っちゃった。
(なまえ)
あなた
せっかく私に初めて話しかけてくれたのにね。
あなたの仮の名前は顔を歪ませながら言う。

今にも涙が溢れそう。とあなたの仮の名前の目は言っていた。

僕はそのあなたの仮の名前を見ているのが段々とできなくなって、一旦解散にした。

あなたの仮の名前がまた自殺をしようとしてないかが心配だ。
あなたの仮の名前目線
(なまえ)
あなた
なんで私に色々してくれるんだろう…
(なまえ)
あなた
なんか、あの人知ってる気がするんだけどなぁ。。
不思議なものだ。

名前すら知らない相手のことを知っている気になるなんて。

でも私は何かを失っている。心に穴が空いたような気持ちになった。
あれから数時間、私は自分の部屋の本棚を漁っていた。
(なまえ)
あなた
あの時、ここに入れたはずなんだけどなぁ…
愛緒と一緒に撮った写真が入っているアルバム。

最近は少し見たくなくなって見ていなかった。

でも、今日は久しぶりに見たい気分になったので探している。


すると本棚の少し奥の方にそのアルバムがあるのが見えた。
(なまえ)
あなた
よし、久しぶりに見るか。
私は少し汚れている本の表紙を払ってアルバムを開ける。

すると私と愛緒の沢山の写真が目に入ってきた。

あっという間に見終わってしまって最後のページ。
(なまえ)
あなた
最後のページだけ記憶ないんだよね… ッ
最後のページを開いてみると私が今日行った橋の前で私と愛緒が立っていた。

でも、そんなことよりも私が驚いたのはその隣。

私と愛緒、そして_____。
(なまえ)
あなた
どうしてそこに居るの…?

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