あなたを浴室の椅子に座らせ、フブキは後ろに回って泡を立てていた。
日頃の暴力や、充分な食事が得られなかったのだろう。あなたの体はとても痩せていて、痛々しい痣と傷が刻まれていた。
わしゃわしゃとフブキはあなたの髪を洗っていく。正面の鏡の中のあなたは、泡が入らないように目を瞑っていて可愛らしい…とフブキは笑った。
黙って、されるがままだったあなただが、不思議に思ったのかフブキに問いかけた。
と言って、フブキは小さく笑った。あなたも、少し顔を赤くした。
数分後、フブキとあなたは頭と体を洗い終わり、二人でお湯に浸かっていた。
二人で肩までお湯に浸かる。
和やかな空気が漂っている中、段々と人が大浴場に集まり、風呂の中に人が入ってきた。
スバルと名乗った彼女は、あなたに自己紹介をした。特有の明るい雰囲気と声に、あなたは圧倒されていた。
次々と知らない者達が現れる状態に、あなたの頭は軽くパニックになっていた。あなたは会釈を一つして、少し心を開いたフブキにくっついた。
うんうんと頷きながら、スバルとミオはそう呟いた。
すると、フブキが立ち上がった。突然の勢いに周りは驚いて、目を見開いている。
あなたは風呂から上がって脱衣所へ向かうフブキに付いていく。取り残されたミオとスバルは、唖然としていた。
白上フブキ【清掃班】
ちょっとずつ心を開いてくれたあなたに、妹のように思った。いつも自分が妹みたいに可愛がられていたから新鮮で嬉しい。
大空スバル【司令班】
自前の大声とコミュ力で速攻司令班に抜擢された。初対面からあなたにぐいぐい行きすぎて、若干引かれている。
大神ミオ【清掃班】
お風呂に入ったら大好きなフブキと知らない可愛い女の子がいてびっくり。あなたの体の傷などから色々察していたけどあえて黙っていた良い人(狼)。
百合要素薄くてごめんなさい。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。