第4話

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2025/09/30 13:32 更新
あなたを浴室の椅子に座らせ、フブキは後ろに回って泡を立てていた。
白上フブキ
(酷い痣と傷ですね……)
日頃の暴力や、充分な食事が得られなかったのだろう。あなたの体はとても痩せていて、痛々しい痣と傷が刻まれていた。
白上フブキ
あなたさんは、何歳ですか?
あなた
……13、です
白上フブキ
そうなんですか、白上は16歳なので…3歳お姉ちゃんですね!
白上フブキ
なんだか、妹が出来たようで嬉しいです!
わしゃわしゃとフブキはあなたの髪を洗っていく。正面の鏡の中のあなたは、泡が入らないように目を瞑っていて可愛らしい…とフブキは笑った。
あなた
……あの、フブキさん…
白上フブキ
ん?どうしましたか?
あなた
私…自分で体、洗えます…よ?
黙って、されるがままだったあなただが、不思議に思ったのかフブキに問いかけた。
白上フブキ
白上が洗いたいんですよ!身体も洗ってあげましょうか?
あなた
それは、恥ずかしい…ので…大丈夫、です
白上フブキ
すみません、揶揄いすぎましたね
と言って、フブキは小さく笑った。あなたも、少し顔を赤くした。




数分後、フブキとあなたは頭と体を洗い終わり、二人でお湯に浸かっていた。
白上フブキ
やっぱ、仕事終わりのお風呂は最高ですね〜、生き返りますなー
あなた
…あったかい……
白上フブキ
ふふ、あったかいですね
二人で肩までお湯に浸かる。
和やかな空気が漂っている中、段々と人が大浴場に集まり、風呂の中に人が入ってきた。
???
あれ?フブちゃんじゃん!…ん?、隣の女の子は?
白上フブキ
スバちゃんじゃないですか!
この子はあなたちゃんです!ボスに拾われたらしいですよ!
大空スバル
拾われた!?すげーな、ボスがそんな事するなんて、珍しいなぁ
大空スバル
よ!大空スバルだ!よろしくな!あなた!
あなた
へっ……?、……よ…よろしく…お願いします…
スバルと名乗った彼女は、あなたに自己紹介をした。特有の明るい雰囲気と声に、あなたは圧倒されていた。
大空スバル
おう!よろしくな!
???
あれー?楽しそうな事してんじゃん、ウチも混ぜてよー
白上フブキ
ミオも来たのー?今日は珍しいなぁ
大神ミオ
そうだねぇ、…で、あなたちゃんって言ったっけ?ウチは大神ミオ!よろしくね〜
次々と知らない者達が現れる状態に、あなたの頭は軽くパニックになっていた。あなたは会釈を一つして、少し心を開いたフブキにくっついた。
あなた
あの…フブキさん……この人達って…
白上フブキ
ちゃんと良い人だから、安心してね!
スバちゃんは司令班でミオは白上と同じ清掃班なんだよ
あなた
司令班…?せいそう……?
白上フブキ
あぁ、星街組にはそれぞれ部署みたいなのがあるんだよ
白上フブキ
そのうち、ボスに教わると思うよ
あなた
………なるほど…
大空スバル
まぁ、スバル達は殺し屋だけどな、役割とか色々あんだよな
大神ミオ
みんな殺し屋っていう肩書きは一緒なんだけどね〜
うんうんと頷きながら、スバルとミオはそう呟いた。
すると、フブキが立ち上がった。突然の勢いに周りは驚いて、目を見開いている。
白上フブキ
そういえば、ボスを待たせているんですよ!こんなとこで長居しちゃ怒られます!
大空スバル
お、おう……気をつけろよ
白上フブキ
さ、あなたちゃん!行きましょう!ボスならきっともう仕事を終わらせています!!
あなた
は、はい……
あなたは風呂から上がって脱衣所へ向かうフブキに付いていく。取り残されたミオとスバルは、唖然としていた。
大神ミオ
フブキめっちゃ焦ってたね…
大空スバル
ボスはそんなに怒らないと思うけどなぁ
大神ミオ
あなたちゃんを大切にしているんだよ
大空スバル
そうだな…







白上フブキ【清掃班】
ちょっとずつ心を開いてくれたあなたに、妹のように思った。いつも自分が妹みたいに可愛がられていたから新鮮で嬉しい。
大空スバル【司令班】
自前の大声とコミュ力で速攻司令班に抜擢された。初対面からあなたにぐいぐい行きすぎて、若干引かれている。
大神ミオ【清掃班】
お風呂に入ったら大好きなフブキと知らない可愛い女の子がいてびっくり。あなたの体の傷などから色々察していたけどあえて黙っていた良い人(狼)。
百合要素薄くてごめんなさい。

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