第64話

時雨の過去
22
2024/06/16 00:41
私は親がいません。
いわゆる、みなし子です。
若崎時雨
若崎時雨
先生、私は本当に引き取ってもらえるんですか・・・?
先生
きっと大丈夫。君を見つけてくれる人はいるよ
孤児院の先生はいつもそう言っていましたが、私はずっと残ったままでした。
そんなある朝。私の転機がやってきました。
北条院冷
北条院冷
パチッ
若崎時雨
若崎時雨
ハッ
北条院冷
北条院冷
ニコリ
この日、名家の北条院家が孤児院の視察に来ていました。
お穣様と出会ったのは、その時でした。
北条院冷
北条院冷
父上、母上!この子を連れて帰りたいですわ!
え⁉︎何を言ってるんだ!
こんなみずぼらしい子、連れて帰ってどうする気?
北条院冷
北条院冷
私の専属メイドにしたいの!お願い!
お嬢様はしつこく言い、私を連れて帰れるまで孤児院から帰らない覚悟のようでした。
そして、私は北条院家に貰われました。
若崎時雨
若崎時雨
お嬢様、これを
だから、私はこんな監禁生活を強いられているお嬢様を、ここへの移住と言う形で助けました。
お嬢様が私を見つけてくださった時、覚悟を決めていたように、私もお嬢様についていく覚悟を決めました。
若崎時雨
若崎時雨
それで今に至ります
ヒロ
次は俺いくね

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