第9話

8話
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2024/10/10 13:54 更新


俺はあの時、強制的に現在へ戻された。

神であるびびによって。


ぷりっつ
お前が俺を助けたんやな?
そらびび
………w


神は俺を現在へ戻す代わりに俺から記憶を無くしたんだ。


つまり、もう過去へ戻らせないようにした。


ぷりっつ
あのアルバムだって、お前がやったんやろ?
ぷりっつ
俺がもう、危険な目に遭わないために
ぷりっつ
あいつことなんか忘れて、現在を生きるために

神は俺から目を逸らした。


そらびび
神は本来、人間と関わってはいけない
そらびび
それでも哀れな人間には希望を与えたいと思ってしまう
ぷりっつ
それでも俺にあいつのことを調べさせようとしたのはなんでや?
そらびび
言うならば気まぐれってやつ?

びびはふっと笑った。

そらびび
神にだってどんな行動が最善なのかわからない
そらびび
でも、あれだけ大切に思っていた者がふとした瞬間、お前の中で存在ごと無くなるのはどうかと思ってさ

びびは俺から手を離して言った。


そらびび
さっきも言ったけど、代償は大きな物となる
そらびび
それでも過去に行って、お前の大切な人を救えるか?


俺にだってもう覚悟はできている。


この先、俺の命が無くなろうとも



あいつに幸せに生きられる未来があるなら………



ぷりっつ
必ず救ってみせるからな


待ってろよ、アマル



びびはもう一度悲しそうに笑った。



そらびび
じゃあな、友よ

びびの鳴らした指の音を合図に世界は回っていく。


目眩のする頭を必死に押さえて、俺は意識を失わないようにした。





しばらくして静寂が訪れる、




辺りを見渡せば懐かしい風景が目に映った。

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