[iemon視点]
森の前を歩いていると、森の中に行こうとしていたぜんさんに「助けて」と呼び止められ、俺は森の中に入っていった。
入って早数分、一向にぜんさんが見当たらない。目安として前あった小屋に向かっている。
前、森に入っていったメテヲさんを見つけられたのは、森にいた謎の子供のお陰だった。でも、その子供すら何処かに消え、あの後一度もあっていない。いくら走っても息切れしないで名前すらも聞き取れなかったが、果たして今は無事なのか。そもそも何者だったのか...謎しかないがその子供も居ない今、あの小屋に辿り着けるかわからないが...
それに、此処に前居た怪物もきっと未だ居るだろう。今の俺にはあの魔術が組み込まれている糸も完全ではなく、何故か投げれたメテヲさんの頭の輪も無い。出会ったら死を覚悟しておこう。
冷静に考えると大声出したらあの怪物に気づかれるかもしれない。
気がつくような声で、少し大きさを控えた声にしておこう。
安全に大声出せたら良かったけど...俺は出来ないからなそんな器用なこと
無闇に動き回るのもアレだが、今はそうするしかない。何か目印にあるものがあって欲しいけど、ただの森にそんなのがあるわけない。
何もない=迷ったら終わりとでも考えておこう。あれ?そう考えたらなんか胃がキリキリしてきた...
数分後...
ひたすらぜんさんを呼びながら歩いたが、いっこうに見つかる気がしない。
喉が可笑しくなりそう。まじで。
頭の中で色んな選択肢がぐるぐる回る。
思わず足を止め、暫く考え込んだ。
グォォォォォォォォォォォ!!
今何処かで何かの雄叫びっぽいのが...
ザッ
ザッ
ザッ
ザッ...
...俺のすぐ真後ろで、あのときの怪物が雄叫びをあげながら向かっていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。