道枝side
『意外と遠いねんな……』
電車に乗ること30分
ようやく長尾の家に着いた
ピンポーン
長尾(祖母)
「どちら様ですか?」
『長尾……あ、謙杜っていますか?』
長尾(祖母)
「そんな人いません。お引き取りください」
ピッ
『あの、!』
インターホンが切られてしまい、会話ができなくなった。
そのまま家の前で立ちすくまっていると
長尾のおばあちゃんが出てきた
長尾(祖母)
「まだ居るんかいな!警察呼びますよ?」
『あぁ、すみません。』
近くの公園に移動してどうしようかと考えていた。
『はぁ……』
長尾「みっちー、?」
さっきの家から長尾がでてきた
『あ、長尾……家に居なかったんじゃ、?』
長尾「ずっと家におったよ、?」
「2日間家から出れてないから、外の空気を吸おうと思ってさ」
長尾の顔を見ていると、色は青白くいつものようにもちもちな頬じゃなくて少し痩けていた
『長尾。なんか痩せた?』
長尾「……なんもないよ。」
『なんかあったら言ってってこの間約束したやろ?』
『無理に言わんくていいから教えて?』
長尾「…この休んでた2日間水しか飲んでない」
『え、?』
長尾「ずっと家事してて、ご飯は食べさせて貰えなくて、お金もどこか分からんから買えんかった」
ふらっ
長尾がふらついてきたから咄嗟に支えた
『おい、大丈夫か?』
長尾「ちょっと、力が入らんくて……」
『嫌やったらええねんけどさ。』
長尾「…ん?」
『長尾の気が済むまで俺の家こうへん?』
長尾「でも、親御さんが……」
『そんなん大丈夫やって。説得さすから、な、?』
長尾「……じゃあ、お言葉に甘えて。」
この状態で歩かすのは良くないと思い、お父さんに迎えに来てもらうことにした
迎えに来てくれて車に乗り込む
長尾の体が心配で俺の膝の上で休んでもらっている
『意外と早かったな?俺電車で30分くらいかかってんけど』
15分ぐらいで来てくれたから不思議に思った
道枝父「電車やったら10分ぐらいで着くはずやで?」
「しゅんが電車乗り間違えただけちゃうか?」
『あれ?ほんま?あってるって思っててんけどな…』
長尾「ふふっ、みっちーってお間抜けさんやな」笑
と、見上げて笑いかけてくる長尾
こんな可愛さで俺の理性はいつまで持つのやろか……












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。