夏祭り後那奈葉の家にて…
(まひとくんは那奈の家に泊まってるという設定でw)
ガチャ
鍵を開けられる…。
もしかして…!
廊下に出てみると、玄関にはお母さんがいた。
何年ぶりだろう…。
あの時と変わってない…。
バシッ
一瞬何が起きたのかわからなかった…。
顔を上げた途端頬に痛みが走って…気づいたらまひちゃんに受け止められていた…。
ドン!!!
まひちゃんは私の上に覆い被さってかがんだ。
上を見るとお母さんの拳が壁に当たっていた。
グイッ(腕をひっぱる)
まひちゃんと家を飛び出した。
お母さんはあそこから動いてもいなかった。
ただ泣いているように見えた。
一旦まひちゃんの家にいることにした。
お母さん…。
何もできなくてごめん…。
どうしてあんなに怒ってたのかわからない…。
もう一度家に戻った。
ゆっくりと扉を開けた。
電気はついていて、お母さんもさっきのところからいなくなっていた。
返事はない。
台所に行った時信じられないものを見た。
お母さんが…
手首から血を流して倒れていた…。
何もわからなかった…。
お母さんがなぜ手首から血を流しているのか…。
なぜ右腕に包丁を持っていたのか…。
なぜまだ暖かいのか…。
まひちゃんがお母さんに包帯を巻いている間何も動けなかった…。
お母さんが救急車に運ばれた時も…。
正気に戻った時病院の廊下で椅子に座っていた。
まひちゃんはずっと私の体をさすっていた。
ギュ
ガラッ
病室にはベッドに横たわるお母さんがいた。
たくさん点滴が繋がれている…。
近くに行きそっとお母さんの手を握る。
なんで…なんで…言ってくれなかったの…?
急に戻ってきた理由ってこのことだったんだ…。
お母さんが目を覚ました。
お母さんは私の涙を拭き取ってくれた…。
その時私の手からお母さんの手が落ちた…。
最後に流した涙は止まることを知らない…。
お母さんが病室から運び出される時もずっと流れていた…。
なぜ…こんなにも大切な人を失わなければならないのだろう…。
輝亜羅も…。
お母さんも…。
みんな私の元から離れていく…。
どうして…。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!