第58話

番外編2 「最高の母」
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2024/08/19 02:49 更新
夏祭り後那奈葉の家にて…



(まひとくんは那奈の家に泊まってるという設定でw)



ななは
そういえば夏休みの宿題終わった?
まひとくん。
もー!今夏祭りの思い出に浸ってたのに〜
ななは
ごめんごめんwで、終わったの?w
まひとくん。
うっ…教えてくれない?
ななは
いいよ!もちろん!
ななは
じゃ、今から飲み物入れるからやろっか!
まひとくん。
うん!(本当はやりたくない)


ガチャ




まひとくん。
えっ…
ななは
鍵…閉めたよね…?
まひとくん。
うん…


鍵を開けられる…。



もしかして…!





ななは
お母さん…!
廊下に出てみると、玄関にはお母さんがいた。


何年ぶりだろう…。



あの時と変わってない…。




お母さん(那奈葉)
ただいま、でどうして男物の靴があるの?誰か家にいるの?
ななは
今付き合ってる人が泊まりに来てるの
まひとくん。
那奈ちゃん…あの人ってお母さん?(ボソ
ななは
うん(ボソ
まひとくん。
初めまして、那奈ちゃんとお付き合いさせてもらっています。まひとと申します
お母さん(那奈葉)
お母さん(那奈葉)
なんで…付き合ったことを報告しなかったのよ…!
ななは
ごめんなさい…
お母さん(那奈葉)
まさかなんだけど…何かいけない関係なんかじゃないでしょうね!!
ななは
違う!そんな関係じゃ…
バシッ


一瞬何が起きたのかわからなかった…。



顔を上げた途端頬に痛みが走って…気づいたらまひちゃんに受け止められていた…。




お母さん(那奈葉)
じゃあ説明しなさいよ!どういう関係なのか、なぜ報告しなかったのか!!!
ななは
普通に恋人の関係!!伝えなかったのは…
まひとくん。
危ない!!
ドン!!!


まひちゃんは私の上に覆い被さってかがんだ。


上を見るとお母さんの拳が壁に当たっていた。




まひとくん。
那奈ちゃん!!
グイッ(腕をひっぱる)






ななは
まひちゃん!!
まひとくん。
ごめん…今はお母さんに対して何も…
ななは
ううん
まひちゃんと家を飛び出した。


お母さんはあそこから動いてもいなかった。



ただ泣いているように見えた。









































一旦まひちゃんの家にいることにした。



まひとくん。
ごめん、何もできなくて
ななは
いいよ、謝ることじゃない
まひとくん。
はい、これでほっぺた冷やして
ななは
ありがとう
ななは
ねぇ…まひちゃん…
まひとくん。
ん?どうしたの?
ななは
少しだけ…ギュッてして…
まひとくん。
うん…

お母さん…。


何もできなくてごめん…。




どうしてあんなに怒ってたのかわからない…。
































ななは
ねぇ、家に戻ろう
まひとくん。
えっ、でも…
ななは
少し時間が経った今なら話し合える気がする…まひちゃんも来てくれる?
まひとくん。
うん、ちゃんと話そう



























もう一度家に戻った。


ゆっくりと扉を開けた。



電気はついていて、お母さんもさっきのところからいなくなっていた。







ななは
おかあさーん
返事はない。


ななは
おかあさーん
ななは
…!!


台所に行った時信じられないものを見た。




お母さんが…





手首から血を流して倒れていた…。






























ななは
お母さん!!どうしたの!?何があったの!?
何もわからなかった…。


お母さんがなぜ手首から血を流しているのか…。


なぜ右腕に包丁を持っていたのか…。


なぜまだ暖かいのか…。






まひとくん。
那奈ちゃん!救急車呼んだから!包帯でできるだけ止血しよう!

まひちゃんがお母さんに包帯を巻いている間何も動けなかった…。


お母さんが救急車に運ばれた時も…。











































ななは
あっ…
まひとくん。
那奈ちゃん、大丈夫?
正気に戻った時病院の廊下で椅子に座っていた。



まひちゃんはずっと私の体をさすっていた。




ななは
全部…私のせいだ…
ななは
また…何も…

ギュ



まひとくん。
そんなことない…僕もできなかった…大丈夫だよ、さっき救急隊員さんが救急車の中で意識は戻ったって言ってたし…
ななは
(´;Д;`)きっと…大丈夫だよね…お母さん…
まひとくん。
うん…大丈夫大丈夫







ガラッ


まひとくん。
先生…
医者
落ち着いて聞いてください、一命はとりとめましたが、お母様は癌を患っていたのです…
ななは
癌…?
医者
それで大量の出血により癌の進行が早まり…もう…今夜が山です…
ななは
…!
医者
お母様の部屋へ入ることを許可します…最後は…そばにいてあげてください…
まひとくん。
そうですか…ありがとうございます…
まひとくん。
那奈ちゃん、いける?
ななは
うん…グスッ


病室にはベッドに横たわるお母さんがいた。


たくさん点滴が繋がれている…。





近くに行きそっとお母さんの手を握る。



なんで…なんで…言ってくれなかったの…?



急に戻ってきた理由ってこのことだったんだ…。































お母さん(那奈葉)
情けない母親で…ごめんなさいね…
お母さんが目を覚ました。


ななは
お母さん…!
ななは
謝る必要ないよ!私こそごめん!たくさん迷惑かけて…付き合ったことも言わないで…
お母さんは私の涙を拭き取ってくれた…。



お母さん(那奈葉)
そんなこともういいのよ…私こそごめんなさい…急にぶっ叩いて…
ななは
ううん!そんなことない!
お母さん(那奈葉)
まひとくんって言ったっけ…?
まひとくん。
グスッ…はい…
お母さん(那奈葉)
娘をよろしくね…
ななは
お母さん…?
お母さん(那奈葉)
あなたたちが付き合うことを許可します…さっき那奈を庇うのを見て…心から愛し合ってるんだなって思った…絶対…幸せにしてね…
まひとくん。
もちろんです…!
お母さん(那奈葉)
那奈…
ななは
はい…!
お母さん(那奈葉)
最後まで寂しい思いしかさせてあげられない母を…許してね…
ななは
いや!お母さん…!再会したばっかでそんなこと…!
お母さん(那奈葉)
わかっていたことよ…もう…長くないって…
ななは
お母さん…!!
お母さん(那奈葉)
そうだ…これ…
ななは
これは…手紙…?
お母さん(那奈葉)
遺書よ…これにはあなたに伝えていなかったことが書いてある…
ななは
え…
お母さん(那奈葉)
一つだけ…私に葬式でお父さんと会うと思うの…お父さんには気をつけて…
ななは
どうして…?
お母さん(那奈葉)
そこに…書いてある通りよ…お願い…
ななは
わかった…
お母さん(那奈葉)
あり…がとうね…
その時私の手からお母さんの手が落ちた…。



最後に流した涙は止まることを知らない…。






お母さんが病室から運び出される時もずっと流れていた…。



































なぜ…こんなにも大切な人を失わなければならないのだろう…。








輝亜羅も…。









お母さんも…。

















みんな私の元から離れていく…。
































どうして…。






































涼華
涼華
May you be as happy as flower…

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