第3話

アゲラタム💐
1,724
2023/04/05 11:57





12時58分32秒
『12時58分、後1分半ぐらいか…』
12時59分55秒
『あと5秒…無理、かな』
4秒
  3秒
    2秒
      1秒
『ま、そりゃ試合の真っ最中だし((』
ウィーン
千「ハァッハァ…ンハァ…戻…ったぞ…」

『……少し寝て』

千「ん…そうする」





10分後





『平気…?』

千「あぁ…」

『ごめん、無茶振り言った…』

『絶対…戻って来ないと思って…』

千「フー…まぁ何となく知りたかったから」

『え、でも無理しすぎじゃない?』

『25分で戻って来たよね?』

千「全部俺が俊足を使ってゴール決めて来た」

『うん。頑張ったね?』

千「何で疑問形?」

『……それで、知りたいんだろ』

千「うん、スルースキルヤバいな」

『でしょ←』

千「うん←」

『で、理由知りたいんだっけ?』

千「そうそう」

『恥ずかしいんだけど……その…』

千「なんだ?」

『俺、言葉じゃ…伝えれないから……』

『花だったら渡すだけだし、潔は花言葉知らないから…いいかなって』

千「ほぅ…成程な。」

『もし、調べようとしてもスマホはないから…』

千「確かに」

千「でも俺には意味、言ってくれてもいいだろ?」

『………ん、まぁ別にいいけど…』

千「じゃあ”オキザリス”の花言葉は?」

『えと……”喜び”…(恥』

千「あぁ~…潔と会えた”喜び”、ってこと?」

『コク』

千「お前、可愛い事考えるな」

『か、可愛いって言うな!//』

千「ごめんって(笑……なぁその花ってどうやってここに持ってきたんだ?」

『あ、えっと…もともと育ててた花をここに持って来て育ててるだけ』

千「潔のために?」

『え!…あ、ぅん…そう、だね…(恥』

千「彼氏思いなんだな」

『俺が彼氏だけどな』

千「…うん」

『千切、これやる』

千「何だこれ?」

『アゲラタム』

千「あげら…たむ?」

『うん』

千「どういう意味?」

『 ”信頼 ”』

千「成程。俺を”信頼”してるってことか」

『そういうこと。がっかりさせないでね?』

千「分かってるって」

千「じゃあ花を渡すとき俺に花言葉教えてくれよ!」

『えっ毎回?』

千「そ、毎回」

『面倒臭いね』

千「そんなこと言うなよ」

『まぁいいよ。千切は口堅そうだし』

千「サンキュー!」

『千切、今日は来てくれて有難う』

千「おう!」

『じゃあね(手振』

「じゃあな(手振」





ウィーン










プリ小説オーディオドラマ