第4話

なんのために…?
22
2023/11/29 16:24 更新
強者達の会話を見耐えて少し気分が下がったまま教室に行く。教室にはきっとまだ誰もいない。強者達は校内を散歩しているのだ。弱者にとっては辛すぎるけど。校内散歩してんじゃねえよ、マジ。
あなた
おはよう御座います
弱者
あ、おはよう!あなたの下の名前ちゃん!
あなた
あ、おはよう
あなた
今日、早いね
弱者
えっ!そんなことないよ~!
あなた
も~!またまた~
弱者の子達と喋るのは楽しい。弱者の子は皆やっぱり優しい。ただ弱者の子も、もしかしたらいつか強者側に行ってしまうのかもしれないけど。まあ、私には止める権利はない。
今こうして楽しく会話が出来ているだけで充分だ。
あなた
じゃあ、ちょっと準備してくるね
弱者
うん!いってらっしゃい
やっぱり教室に入った後に何も会話が無いのは寂しいところがある。今日は私よりも早く来ている子がいたから『会話をしない朝の教室で黙って過ごす』という寂しいことは無事、実現せずに終わった。
あなた
(あ…。水筒に水、入れ忘れてきた…。)
あなた
(入れにいかないと…)
あなた
ねえねえ、今の時間帯って強者達どこ回ってるっけ…?
弱者
えっーと、確か…

弱者
わっ!ここのフロアだ!
あなた
……
あなた
嘘…
弱者
嘘じゃない
あなた
………止めて、否定しないで?
弱者
……ごめん。否定しか出来ん
あなた
…はい。すぐに水、入れて来ます
弱者
頑張れ!応援してるっ!
あなた
うい
嘘だろ。嘘だろ。嘘だろ。嘘だろ。嘘だろ!?
ヤバいヤバいヤバい。ちゃんとヤバい。うわっ、早く別のフロアに行って欲しいせいで幻聴が聞こえてきた…。て、あれ?いるじゃん!ヤバい!!!終わった!!!!
キュッと…!
よし!閉めれた!
強者
わいわい、がやがや
ふう…。これなら間に合うかな…
さて、教室に帰るとするか…!
トコトコトコ…

ドンッ💥
あなた
っ…!?
あ。ごめん
え!?今絶対こいつわざとぶつかってきた!!

何、こいつ感じ悪っ!
って…。え、?
大丈夫…?
トクンッ
あなた
え、あ…。大丈夫、です…
そ、なら良かった
ごめんね
じゃ
トコトコトコ…
“彼”が歩いて私の元から離れて行く。
あれ…?私、どうしちゃったんだろう。
彼を見ていたら心臓がトクンッと跳ねた気がした。どうしてこんなにドキドキ…?するの?本当に私、どうしちゃったの…?

!!!
お、落ち着け!ぱっと見あの素っ気なさで弱者に見えるけど、あの空気感は強者だ。待ってよ、私、あの人に、彼に、強者に…ぶつかって心配されただけで強者を好きになったの…?一目惚れ、したの?

否。私がぶつかったんじゃない。彼からぶつかって来たんだ。ぶつかった時、何かされた…?でも体調にこれといって変化はない。
この後体調が狂うの…?分からない。怖い…。
一体彼は何が目的で私にぶつかったの_?

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