第25話

カウントダウン
187
2025/09/24 14:25 更新
「ここの探索から始めてみよっか?」
炎熱院のその言葉をきっかけに、俺ーーー氷霜院リュウオウたちはこの場の探索を始めた。
闇夜院メイリュウ
…とは言っても。
闇夜院がぽつりと呟く。
闇夜院メイリュウ
ここ、どこからどこまでが【鬼ごっこ】のエリアになっているのか、分からないよね。
闇夜院メイリュウ
…なら、探索とか正直意味ないんじゃない?
確かに、それも一理ある。
だが………。
氷霜院リュウオウ
どの場所になにがあるか、などを事前に把握していない状況で始めるのはもっと危険だろう。
闇夜院メイリュウ
…ま、それもそっか。
闇夜院メイリュウ
当たり前の事を教えてくれてありがとう、オウくん。
炎熱院カリュウ
あっ。
炎熱院が小さく声をあげる。
炎熱院カリュウ
…区別、つくみたいだねえ。
彼女の視線の先には…。
ーーー赤い、半透明の壁。
炎熱院カリュウ
ちょっと失礼~。
そう言った炎熱院は、ポケットから取り出したハンカチをぽいっ、と壁に向けて放る。
バチッ!!!
電気のはぜる音と共に、ハンカチは一瞬で炭と化した。
みんな
………。
蒼波院カイリュウ
これには触れないでいたほうが良さそうだね。
闇夜院メイリュウ
そう…、だね。
闇夜院が、じりじりと後退りながら言う。
俺は、その中の光景に少し違和感を覚えた。
氷霜院リュウオウ
闇夜院、動かずそのまま立ち止まっていてくれ。
そう言うと俺は炎熱院同様ハンカチを取り出し、闇夜院の更に向こうの場所に放った。
途端、無数の針が飛んでくる。
氷霜院リュウオウ
これは…、魚の針だな。
氷霜院リュウオウ
ただの針が出てくるとは思えない。
………毒針か。
闇夜院メイリュウ
この色…。
ミノカサゴかな…。
炎熱院カリュウ
一筋縄じゃいかなそうだねえ。
………で、これからここは通れるようになったの?
闇夜院メイリュウ
…しょうがない。
メイもするか…。
闇夜院がハンカチを俺と同じところへ放る。

変化は………なし。
氷霜院リュウオウ
トラップは一度きりのようだ。
蒼波院カイリュウ
これからは、なにか代わりの物を前に放りながら歩いたほうが良さそうだね。
炎熱院カリュウ
んっくく…、その戦法に穴がないと良いね。
・・・
俺たちは様々なトラップを同じ戦法で回避していった。
そして、この場所全ての確認が終わり…。
氷霜院リュウオウ
…じゃあ、いいか?
押すぞ。
俺たちは、カジキの檻の前に来ていた。
闇夜院メイリュウ
うん、いいよ…。
蒼波院カイリュウ
その前に…。
気分が優れない方はいないかい?
その人がいるならば、私はサポートのうつるけれど。
炎熱院カリュウ
お構い無く。
闇夜院メイリュウ
メイも。
氷霜院リュウオウ
大丈夫だ。
蒼波院カイリュウ
…なら、私も大丈夫だよ。
炎熱院カリュウ
さっ、ポチっと押しちゃって~。
氷霜院リュウオウ
………念のため、カウントダウンを行う。
氷霜院リュウオウ
5。

氷霜院リュウオウ
4。


氷霜院リュウオウ
3。



氷霜院リュウオウ
2。




氷霜院リュウオウ
1。





氷霜院リュウオウ
………0。
俺たちは、一斉に走り出す。

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