「ここの探索から始めてみよっか?」
炎熱院のその言葉をきっかけに、俺ーーー氷霜院リュウオウたちはこの場の探索を始めた。
闇夜院がぽつりと呟く。
確かに、それも一理ある。
だが………。
炎熱院が小さく声をあげる。
彼女の視線の先には…。
ーーー赤い、半透明の壁。
そう言った炎熱院は、ポケットから取り出したハンカチをぽいっ、と壁に向けて放る。
バチッ!!!
電気のはぜる音と共に、ハンカチは一瞬で炭と化した。
闇夜院が、じりじりと後退りながら言う。
俺は、その中の光景に少し違和感を覚えた。
そう言うと俺は炎熱院同様ハンカチを取り出し、闇夜院の更に向こうの場所に放った。
途端、無数の針が飛んでくる。
闇夜院がハンカチを俺と同じところへ放る。
変化は………なし。
・・・
俺たちは様々なトラップを同じ戦法で回避していった。
そして、この場所全ての確認が終わり…。
俺たちは、カジキの檻の前に来ていた。
俺たちは、一斉に走り出す。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。