とある探偵社で白髪の少年がある資料を片手に何気なしに呟いた
やる気のなさそうに自身の机で伸びていた青年が少し興味あり気に顔をあげる
少年は持っていた資料を青年に渡すと
自身の机に戻り業務を始めた
青年は資料に興味なさ気に目を通すと
目の前の少女に資料を渡した
急に資料を渡された少女は少し慌てながら目を通すと
微かに目を見開き
また、何気ない顔で青年を見た
少女は青年を怪訝そうに真っ直ぐと見つめる
青年は目を細め探る様に少女を見た
全く表情を動かさずに淡々と問う
それが面白くなかったのか青年は微かに目の温度を下げ少女から資料を取る
少女の手元には紅い御守りが握られていた
青年は少女の手元を指差しクスリと笑った
少女は手元のお守りを少し悲しそうに見つめ青年に視線を戻す
紅いお守りを握り締め真っ直ぐと言う少女に嘘など無さそうだった
青年はまた面白くなさそうに資料を少女の前に置くと
と言って自身のパソコンと向き合った
少女は資料を少し眺めまたお守りを強く握りしめた















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。