第132話

弱い
15,180
2019/04/11 13:24







side:佐藤 ((嘔吐シーンあります注意 ⚠️))













わかってた 。留学に行った時点で


そうなのかなって大体想像はついとった 。


… でも 、実際文章として目の当たりにすると


つらくてしんどくて嫌でたまらなくて 。


メンバーの前では我慢してた涙が


トイレの鏡の前でボロボロと落ちる 。


なんでなん 、真鳥も一言くれへんやん 。


みんな傷つけたくあらへんからって …


言わない方が傷つくのいつになったら分かるん 。


なんてみんなの気遣いでさえ憎い


と思ってしまう自分が一番嫌い 。



















































































『 … っふぅ 、ズズッ 、っう 、ぇっ 、
おぇ"っ 、っあ 、ごほっ 、おぇっ 、』




























































気持ち悪いのが襲ってきて涙と


一緒にそのまま吐き出してしまう 。


ゆっくり呼吸を整えようと思っても


ゼーハーゼーハー言うばかり 。


目は潤みすぎててほぼなんも見えへんし 。


ああ 、なんで私こんなに弱っちいんやろ 。


なんて思っていると 、背中にポン、ポンと


一定のリズムで叩いてくれる手が現れた 。




















































「 大丈夫やで 。ゆっくり息吸い 、」



『 … っきょ 、へ 、ごほっ 、はぁっ 、』



高橋「 ん 、俺はずっとおるから 。
あなたのペースで大丈夫や 」



『 … っはぁ 、げほっ 、』



高橋「 そうそう 。ゆっくりゆっくり 」












































































こんな時に現れるシンメは神なのか 。


普段なら女子トイレ入ってる時点でアウトやけど


今は蹴飛ばす気力なんぞ全くをもってないから


大人しく恭平の指示に従うしかなかった 。












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