第8話

園遊会準備.衣
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2023/12/30 08:18 更新
桜花
お綺麗です。玉葉さま


侍女の世辞というものではなく、実際に。
ため息が出るほど美しかった。



さすが父上…いや主上の寵妃だ。

裳の紅に、薄紅の着物。その上に羽織る大袖は裳と同じ紅色で金糸の刺繍が施されている。髪は二つの輪で結えられていて、二つの花簪と真ん中に冠が載せられている。


侍女たちはそれに従えているという意味で、玉葉妃に合わせた薄紅の裳を履く。
玉葉妃
私の侍女たちだもの。変な虫がつかないように、所有権をつけとかないと

そういって髪や耳、首に飾りをかけていく。
猫猫も玉のついた首飾りを付けられている。
玉葉妃
結局出ることになったのかしら?
あなた
はい。多少変装するなら、と。
あに…じゃなくて壬氏さまが。

壬氏さま呼びはやはり慣れない。
偽名なんて使わなけりゃいいのに、めんどくさい
侍女たちはこの会話に各々はてなマークをつける


あなた、いやあなたの下女時の偽名は玉のついた髪飾りを玉葉妃につけてもらった。


あなた
ありがとうございます


桜花
さあてと、猫猫とあなたの下女時の偽名にはお化粧をしないとね
玉葉妃
うふふ、可愛くなってらっしゃい


いや、可愛くなんてなったら困る───────

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