第64話

失踪??
92
2026/03/27 14:18 更新
ガサッ


何がどうなったのか、身体中に着いている葉っぱをたたき落としながら木から出てきたのは











オスマン
いや、酷い目にあっためぅ〜
オスマンさんだった





あなた
え、オスマンさん!?
オスマン
うぁ、あなたちゃん!?





何でここに!?



という2人の声が重なった


あなた
私は、その、セリスさんとお茶会?女子会??してて
オスマンさんは葉っぱを物凄いスピードで叩き落としながら
オスマン
俺はたまたま、ちょっと、通りかかっただけで、、
そう言うと、たたき落とすのをやめて私を見た
あなた
あれ、まだ着いてますよ
肩に小さな葉っぱが付いているのが何だかおかしくて、クスッと笑いながら取る

一体どうやったらこんなに葉っぱまみれになれるのだろうか


オスマン
あ、あぇ、ぅ、ぁ、ありがと、
あなた
どういたしまして
私に取ってもらったのが恥ずかしかったのか、照れたように顔を下に向けて小さい声でお礼を言ってくれるオスマンさん


とてもかわいらしい
あなた
あ、そうそう、オスマンさんは会ったことあると思うんですけど、こちらセリスさんです。セリスさん、こちらオスマンさんで、す…………え?
そういえばセリスさんとオスマンさんはお互いのことを知っていたか怪しいと思い出し、まぁ知ってたら知ってたでええやろ!と紹介し合おうとして



後ろを向いたところ




































そこには誰もいなかった
あなた
え、セリスさん!?!?
オスマン
消えためぅ!?
椅子を5度見くらいしたが絶対にいない

机の下も覗いたが居なかった。椅子の下にも。



困ったようにオスマンさんを見るものの、魔法の痕跡はないな、と言われさらに焦る一方だった



どうしよどうしよ、とパニックになった頭で、よしとりあえず大きな声で呼んでみるかという結論を0.7秒で出した


しかしその私の0.7秒よりも早く
オスマン
セリス嬢!
オスマンさんがそう呼んだ





まぁ返事は帰ってこないんだけど










オスマン
これは、手分けして探す方が早そうやな
事態は思ったより深刻と捉えたオスマンさんが焦った顔をしながらそう言う


あなた
そうですね、私ロボロさんのとことか行ってみようかな
オスマン
だめや
あなた
探し物、じゃなくて探し者の時にはロボロさんが最適解だって知ってしまった私は、オスマンさんの足手まといにならないようそう提案してみたが、彼の少し大きな声で言われた否定に面食らう





オスマンさん自身も自分の大きな声に驚いたのか、口元を抑え、
オスマン
や、ダメなわけやなくて、その、1人でウロウロするのは危ないっていうか、えと、やっぱ手分けやめて二人で行動した方がええよな
よく聞こえないが凡そそんな感じのことをモゴモゴしながら言ったかと思うと、




















ドン
と大きな音が聞こえ






オスマン
い”って
オスマンさんが呻いた
あなた
え、大丈夫ですか、!?!?
素早い速度で振り返り、自分を殴った相手の手を捕まえるオスマンさん

何故か冷静になった私は、さすがだなぁとぼんやり考える

オスマン
誰や、どういう目的、で、
詰め寄ろうと低い声を出したオスマンさんだったが、その声はみるみるうちに萎んでいく

何事か、と後ろを覗いて見てびっくり
セリス
あの、背中に、葉っぱが、、


そこには真っ赤な顔をしてプルプルと震えるセリスさんがいた






あなた
つまり、パーティーの時からオスマンさんがカッコいいなって思ってて、今偶然会って焦りすぎて飛び出し、帰ってきて葉っぱついてるのに気づいて取ろうとして力加減ミスった、、ってことですか、、、?
セリス
そうなのよっ
あなた
はぁー、、
思わずため息が出たが仕方がない


オスマン様はイケメン!なんちゃらかんちゃらみたいなことはなんか聞いたことある気がするからいいにして、飛び出すって何よ飛び出すって


あと力加減よ問題は。ミスんなまじで
セリス
だ、だってあんなおビジュ大爆発されてる方が目の前に現れたら、そんなん私の目だって大爆発するに決まってるじゃないの!
私が黙っているのに不安になったのか、弁解を始めるセリスさん
セリス
そもそも、その、アポなしで来られてもこちらの心臓の準備が出来てないですし、っていうか顔面が罪すぎて、ほんと爆発って感じですわ!!
所々早口になっているのはオタの悲しき性ってことだろうか

あなた
なるほどね、つまりセリスさんはオスマンさんの事がだーいすきってことですね
セリス
声が大きいわよっ
私の口を塞ぎにかかるセリスさん

しかし、セリスさんの為に絆創膏(強く掴んで爪で怪我させちゃった)
を探しに行っていたオスマンさんが幸か不幸か丁度帰ってきた所で
オスマン
えー、よく聞こえなかったなぁ、セリス嬢誰のこと好きなんか教えてめぅ〜
そしてお察しの通り、彼の性格だったらこうやってニヤニヤしながら意地悪の一つや二つくらい言うわな。

そんなことを言われて、セリスさんは爆発寸前だ
セリス
や、その、違くて
あなた
オスマンさんの事が好きなんだって〜

私のその言葉にさらに顔を赤くしたセリスさんは、
セリス
好きっていうか、推しって言うか、
とモゴモゴさせ始めた







そんなセリスさんの手を優しく取って絆創膏を貼るオスマンさん。

セリスさんが小さく
セリス
じ、自分でできますわっ
みたいなこと言っているが、オスマンさんは無視しながら張り進める
オスマン
そっかぁ、俺が好きなんやね〜
そう言ったオスマンさんは絆創膏を貼り終えると、ポケットから徐に小さな花を取り出し、片手の手袋を外してその花に触れ、ガラス細工のように透き通った花を生成した



セリス
わっ、綺麗
瞬間、目を輝かせるセリスさん
しかしオスマンさんがその花を差し出した所で彼女の顔が硬直する

オスマン
俺を振り向かせられるかな?
そんな言葉を真正面から受け取った彼女は、

ギギギ、とまるで錆びた機械のように動き、花を受け取ったと同時にものすごい速さでその場から走り去った









あなた
うわ〜、慣れてますね
オスマン
ありゃ、逃げちゃっためぅ〜
何が逃げちゃった〜だ

自分の顔の良さを理解している人はこれだから害悪なのだ

彼に人生を狂わされた女は両手で数え切れないだろうな、と考えると悪寒が走る

可哀想に、セリスさんもその1人か


セリスさんが走り去った方を見ながらそんなことを考えていると、オスマンさんが視界に入ってきて、何やらモジモジし始める
オスマン
えと、、その、
あなた
どうしたんですか?
オスマンさんは少し考えると、やはりガラス細工のように透き通ったバラをどこからか1輪取り出し、私に渡してきた

あなた
え、ありがとうございます
そう私が言うと嬉しそうにするオスマンさん



渡そうと思っとったんよ、なんて可愛いことを言ってくれるから、つい頬が緩む
あなた
オスマンさんの魔法って、綺麗ですよね
そう言ってバラの花を見つめる。オスマンさんは少し驚いた顔をした
あなた
お花をガラス細工にする魔法かなんかですか?
そして私がそう言うと、オスマンさんはびっくりしたようにあんぐりと口と目を見開き、その後すぐに腹を抱えて笑い始めた
あなた
え、な、なんでなんで
わけがわからず焦る









































オスマン
はー、おもしろ、お腹痛いめぅ
しばらく経って、ようやくオスマンさんが話せるようになってから、私はオスマンさんに詰め寄る
オスマン
いやまさか、ガラス細工にする魔法と思われてるとは思ってなかっためぅ〜!

またクスクス笑うオスマンさん
あなた
ちょっと、バカにしてますよね?
少し怒ったようにそういうと、
オスマン
いや、、可愛いなぁって
そうニコって微笑まれる



いや別に可愛くないけどね?

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