第63話

女子会!
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2026/03/27 13:18 更新
謎の人
まぁ、そんなことがあったのね…
あなた
いや、本当にもうなんて反応すればいいか分かんなくて

コネシマさんから衝撃の事実を告げられてから早1日。

あの後は私を含めて皆、これ以上何か話す気持ちになれなくて、早々に自分の部屋に戻って眠ってしまった



そして今、私は噴水がどでーんとあり、綺麗に手入れされた花壇と木が沢山ある、まさにお金持ちの庭!!!みたいな所で優雅にお茶を嗜んでいる

俗に言うアフタヌーンティーってやつだろこれ、知ってるぞ






なぜこんなことになったかと言うと、朝起きてのんびり散歩してたら、コネシマさんの婚約者のセリスさんに捕まり、そのままここに連行されたという訳だ。


ちゃっかり連絡先も交換してしまった






ちなみにここは元々外交か何かに使われていた庭らしく、
あなた
このお城にこんな綺麗な所あるんですね!

私が感動してそんなことを言ったら、

セリス
まぁ、この庭も私から言わせてもらうと質素極まりないけど、火薬まみれの武器庫やうるさい室内よりはよっぽどかマシよ
あなた
質素!!!
ふふん、と余裕たっぷりに返されるので、庶民の方はこのように自分が虚しくなるだけの質問をお金持ちにしないようにした方がいい。











セリス
にしても、家族の話したのね、あの人
そんな言葉に現実に引き戻される。
あなた
??
彼女は、私がはしゃいでしまったせいでかなり冷たくなった紅茶が入ったカップを持った
あなた
そんな珍しい事なんですか?
私の問にふふ、と笑った彼女は
セリス
ちがうのよ。ただ、私にはあまり話してくれなかったから
そう言ってカップを揺らす。

中に注がれている紅茶が、太陽の光を反射して輝いて見える
セリス
あんまり上手くいってないことは知ってたんだけど
悲しいのか何も思ってないのか、私にはよく分からない表情をする彼女。





心做しか周りの気温が下がった気がして、場を和ませようと私は一生懸命頭を回す
あなた
私は、あんまり好きじゃないですけどね
セリス
え?なんで?
私がそう言うと、目をまん丸くして聞いてくる彼女

んー、場を和ませるの失敗!

コテっと首を傾げているところもあざとくて可愛い。多分無自覚だろうけど
あなた
だってなんか、コネシマさんがその話する時、大体苦しそうな顔するんですもん。あと爆弾犯みたいな噂もありますし
そう言って私はカップに残った紅茶を飲み干した

うん、冷たくても美味しい





すると彼女はうーん、と考えたあと、何かを思い出すようにポツポツ話した。
セリス
確かに、思い込みの強い人ではあったけど、いい人なことは間違いないわ
それを聞いて私は驚く。
あなた
あれ、結構詳しいんですね
セリス
だってあの人、幹部になってから一回も会いに行かないのよ。私が毎年代わりに行ってあげてたの。色々事情があってね
あなた
へぇ
セリス
あ、言っておくけど、元婚約者だからよ?
私の心を呼んだかのような付け加えの言葉に、さらに意外だと思う。

確かに、パーティー会場であった時も、婚約破棄しただのなんだの聞いた気がする




しかし彼女のこの言い方だと、コネシマさんの家族についていちばん詳しいのは多分セリスさんなんだろうなぁと思う

そんな人がいい人って言ってるんだ、悪い人と今の段階で決めつけるのも良くないか



あなた
意外です。なんかこう、もうちょっと血も涙もない人を想像してました
セリス
そんなことないわ。とても可愛らしい所もあるのよ、トマトが好きでね、人参はいつも残すの。
彼女は懐かしそうに微笑んだかと思うと、スンっと真顔になって続けた
セリス
春にはお花見に行って、夏はプール、秋と冬は……まぁ特に合わなかったわね
あなた
プールですか、お金持ちの人でもプール行くんですね
セリス
行くわよ!でも貸切にする人も多いわ
あなた
貸切!!!?
セリス
花火大会とかもよくプライベートジェットで見たり、そういうのはよく聞くわ
あなた
プライベートジェット!!え、セリスさんはしなかったんですか?
セリス
私は別に良かったんだけど、あの人のお母様、花火がダメな人だったのよね。
あなた
へぇ〜……
プライベートジェットに乗って花火大会なんてそんな、夢のまた夢やないかいとツッコミたくなるが、彼女の楽しそうな顔を見るとそのツッコミも喉の奥に消えていった




このように、こんな風にあれが楽しかった、この服がオススメ、みたいなことを二人で話し、盛り上がっていると









謎の人
あれ、先客がいるめぅ〜
そんな言葉が聞こえ、近くの木が揺れた

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