コネシマさんから衝撃の事実を告げられてから早1日。
あの後は私を含めて皆、これ以上何か話す気持ちになれなくて、早々に自分の部屋に戻って眠ってしまった
そして今、私は噴水がどでーんとあり、綺麗に手入れされた花壇と木が沢山ある、まさにお金持ちの庭!!!みたいな所で優雅にお茶を嗜んでいる
俗に言うアフタヌーンティーってやつだろこれ、知ってるぞ
なぜこんなことになったかと言うと、朝起きてのんびり散歩してたら、コネシマさんの婚約者のセリスさんに捕まり、そのままここに連行されたという訳だ。
ちゃっかり連絡先も交換してしまった
ちなみにここは元々外交か何かに使われていた庭らしく、
私が感動してそんなことを言ったら、
ふふん、と余裕たっぷりに返されるので、庶民の方はこのように自分が虚しくなるだけの質問をお金持ちにしないようにした方がいい。
そんな言葉に現実に引き戻される。
彼女は、私がはしゃいでしまったせいでかなり冷たくなった紅茶が入ったカップを持った
私の問にふふ、と笑った彼女は
そう言ってカップを揺らす。
中に注がれている紅茶が、太陽の光を反射して輝いて見える
悲しいのか何も思ってないのか、私にはよく分からない表情をする彼女。
心做しか周りの気温が下がった気がして、場を和ませようと私は一生懸命頭を回す
私がそう言うと、目をまん丸くして聞いてくる彼女
んー、場を和ませるの失敗!
コテっと首を傾げているところもあざとくて可愛い。多分無自覚だろうけど
そう言って私はカップに残った紅茶を飲み干した
うん、冷たくても美味しい
すると彼女はうーん、と考えたあと、何かを思い出すようにポツポツ話した。
それを聞いて私は驚く。
私の心を呼んだかのような付け加えの言葉に、さらに意外だと思う。
確かに、パーティー会場であった時も、婚約破棄しただのなんだの聞いた気がする
しかし彼女のこの言い方だと、コネシマさんの家族についていちばん詳しいのは多分セリスさんなんだろうなぁと思う
そんな人がいい人って言ってるんだ、悪い人と今の段階で決めつけるのも良くないか
彼女は懐かしそうに微笑んだかと思うと、スンっと真顔になって続けた
プライベートジェットに乗って花火大会なんてそんな、夢のまた夢やないかいとツッコミたくなるが、彼女の楽しそうな顔を見るとそのツッコミも喉の奥に消えていった
このように、こんな風にあれが楽しかった、この服がオススメ、みたいなことを二人で話し、盛り上がっていると
そんな言葉が聞こえ、近くの木が揺れた








![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)




編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。