プンプンと怒ったような顔をするが、不意にオスマンさんの顔に影がかかった
彼の私を見ているようで見ていないような視線に不安な気持ちになってくる
ボソッと呟いたオスマンさんは少し悲しそうな顔をしながら、下を向いた
が、直ぐにパッと顔を上げ
ニコッと笑いながらそう言って、頭冷やしてくるな、と続けたオスマンさん。
足早に立ち去ろうとする彼を、私は反射で掴んで止める
そう言われても私は離さない。
今離したら多分、もう会えない気がしてしまった
グッと握る力を強くして、私はそう言った
冷たい言葉に一瞬怯んだが、いつもオスマンさんを思うと、これくらいなんて事ない
本当はこんなこと思ってない優しい人だってこと、私は知っているから
実際、今彼は私と目を合わせようとしない
私がそう言うとオスマンさんはため息をひとつ吐きながら
突き放すような言い方でそう言ったが私は気に止めず、さらに詰め寄る。
そして私がそう言ってオスマンさんの頬をバチッと挟むと、彼はやっとこっちを向いた
先程までセリスさんがいた席にオスマンさんを座らせ、私はその向かいの席に座った
開口一番に謝るオスマンさんはやはり優しい人だ
私がそう言うと、オスマンさんは下を向いて
と、なんとも歯切れの悪い回答をした
緊張しているのだろうか、いつもより若干肩に力が入っている気がするオスマンさんの緊張を解したいと思った私。
セリスさんの使用人さんが作ってくれた紅茶がまだあることを思い出し、腰を浮かせて、新しいティーカップに紅茶を注いでオスマンさんの前に置いた
しばらく無言の時間が続き、ついに深呼吸したオスマンさんが
そう言って悲しそうに笑った







![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)





編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。