部屋中に重苦しい雰囲気が漂う
何人かがその言葉に肩を落としたり、下を向いたりした
そう言って唇を噛み締めるショッピくん
コネシマたちが襲撃されたと血相を変えて飛び込んできたショッピくんから聞き、ロボロの手を借りて何とか救出、搬送を終え、今は医務室で意識が戻るまで観察中。
彼は襲撃された瞬間もコネシマとあなたさんと一緒の部屋にいたという。
悔しくてたまらないのだろう
かれこれ3日間、意識の戻らない二人をずっと傍で看病している
ショッピくんは泣きながらそう言う
その姿に、俺は人知れず驚く。
ショッピくんはいつだって冷静沈着で、表情がこんなに変わる瞬間を俺は見たことがない。
殺戮を無表情で行い味方さえも命令があれば手にかけられる冷酷さから、誰が言い出したのだろうか、鬼と呼ばれることが多かったショッピくんだったが、、
泣けたんやな、彼も
まさか爆弾になるなんてな、
そう苦笑するオスマン
オスマンの顔が曇る
、、、ロボロはたまに俺らの言いたいことを全て代弁する。
オスマンは1度あなたさんを殺そうとした、、いやあれは殺したんか、、?
まぁどっちでもいい。
とにかく殺人未遂の疑いがある。怪しまれるのは当然やろうな
しかもショッピくんの証言では、鳥はあなたさんの所に飛んで行ったと言っていた。
こちらなんも知らん組からしたら、いちばん怪しいのはショッピくんとかチーノやなしにオスマンになるのは仕方の無い話。
トントンはオスマンがあなたさんに爆弾、、鳥を送る瞬間を見ていたらしい。
確かにオスマンの能力では爆弾は生成できない。
内部に爆弾を仕掛けてその周りをコーティングする目的で鳥を生成した、と我々は睨んでいた訳だが、、
なるほど、トントンが嘘ついてる可能性はほぼないと考えてええやろな
何も得ないし
ってなると第三者か?
でも鳥はオスマンの魔法で出来ていたはずや。
ってなると犯人はオスマンの鳥を1度捕まえて、爆弾付けて放ったってこと、、か?
俺の問いにオスマンがギョッとした顔をした
何のために、と言いたそうな顔だ
約数人の声が重なった
みな心の中で思うことはただ1つ
何故それを早く言わないのか
俺はガバッと、部屋の隅で知らん顔して読書しているエーミールを見た
エーミール本人は、まさか自分の名前が出てくるとは思っていなかったのか、オスマンに名前を呼ばれた瞬間に飲んでいた紅茶を吹き出した
シャオロンに胸元を掴まれたエーミールは半泣きでこちらを見てくる
べつに助けへんけどな
独特な動き、に少し吹き出しそうになる。
なるほどな、鳥、重かったんやな
エーミールの魔法からして、鳥が綺麗に羽ばたくように動かせるまでは行かなかったのだろう
俺も見たかったな、変な動きする鳥。
苛立ちと焦りを含んだ声が響く
その声を宥めるように、トントンが立ち上がって話し始めた
オスマンとエーミール、2人が頷く。
その問いにエーミールは首をひねる
思い出すようにそう呟いたエーミール。
正直こいつが嘘ついてたらチーノレベルに分からんから、この証言がホントか嘘かなんて誰も判別できんやろ
疑わしきは罰せよ、とよく言うやん
もう犯人こいつでいいから罰せようぜ
あー、今日の夜なんか予定入っとったな、、、だる、、
バックれたらキレられるかなー、、
だんだん面倒くさくなってきて、ぼーっとしてきた俺を現実に引き戻したのは
ロボロだった。
ショッピくんはよろよろとした足取りで中央にあるテーブルに座ると、唇を噛み締めて首を情けなく左右に降った
その言葉に一同がたしかにな、と声を漏らした
確かにあの現場は酷かった
酷すぎた。
全てのものが焦げ、屋根は崩壊、ゆかも抜けて室内の物は全て原型を留めていなかった
そこで生き残っているのだ、なにか魔法が関連していると思ったが、、
保護魔法か、と俺は天を仰いだ
コネシマらしいといえばらしい魔法だな
皆がここにいないコネシマを思い、各々賞賛の言葉を心の中で言っているであろうこの時、
そんな伝達が部屋に鳴り響いた










![[参加型?]空の上で最後の遺言を、](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/fLidrLhRSUUik4ZkTr7M83BhU0V2/cover/01KCTXMWS5RZ2WT40YN9XJ0C3Y_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。