第11話

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2025/07/25 09:00 更新
いつもより、ずっと早く起きて、

昨日2人と約束したヘアアレンジをする。



三つ編みをして、それを

お団子にまとめる。



不器用なわけではないが、

慣れなくて少し手こずってしまう。
.
よしっ!


20分ほど、自身の髪と格闘して

ようやく完成。



普段しないことへの、

わくわくと不安に

いつも以上に鏡とにらめっこをして。

.
これ、変じゃないよね?
いくら、自分で鏡を見たって、

不安なものは不安。

だから、近くにいたお兄ちゃんに

念のための確認をしてもらう。

akg
うん!ぜんっぜん変じゃない!
かわらしくて似合ってる!


“かわいらしい”って。

…私の周りの人たちは

みんな、私を照れさせなければ

気が済まないのだろうか。

akg
あはは!あなた照れてんのー?
.
うるさいっ!


ここぞとばかりにお兄ちゃんが

にやにやと馬鹿にしてきた。


お兄ちゃんだって、褒めたら照れるくせに。

akg
あは!でも、良いと思ってるのは
ほんとだからね!ロウも気づいてくれるはず!


「さ、学校行こ!」

お兄ちゃんのその言葉で、

思ったよりも、時間が

経っていたことに気がつく。




その、お兄ちゃんの言葉に頷いて、


小柳先輩、気づいてくれるかな、

なんて少女漫画の主人公みたいな

想いを抱きながら。


今日はめずらしく、

お兄ちゃんと2人で学校に向かった。

学校に着くなり、

のぞみとめるとが突撃してきた。

.
わぁっ!
おはよ、2人とも!


私とお揃いの髪型をした、

いつもどおり賑やかな2人に

笑いながら、あいさつをする。

krmc
これ、めっちゃかわいい!


めるとが指さしていたのは、

リボンの形をしたピンクのヘアピン。

.
えへへ!いいでしょ?




少し、誇らしげに。

ヘアピンを撫でながら言ってみせる。

だって、このヘアピンは今日の朝、

お兄ちゃんにつけてもらった、

お揃いのヘアピンだから。

isgm
そうだ!写真とろーよ!


そう言って、のぞみはカメラアプリを開き、

お馴染みの美白加工のフィルターにして

写真を撮る準備をする。



「撮るよー!」と、のぞみが声をかけて

3人でポーズをきめる。


無難に、みんなでピース。

プリクラみたいに、

とびっきりかわいいポーズをしないのが

きっと私たちの良さだと思う。

krmc
さー!気合い入れてこ!!


めるとの掛け声に

「おー!!」と2人で応えて。


私たちの体育祭が開幕したのだった。



少しお知らせ。

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