とてつもない頭痛で目を覚ます
白に統一された部屋
そして少し鼻につく薬品の匂い。
…医務室か。
周りに誰の気配も感じない
…なら、逃げるなら今か。
扉に手をかけたところで後ろにぐいっと引かれる
…気配は感じなかったはずなのに
気まずい。
しんぺい神様怒ると怖いんだよな。この人
と言うか午後からは書類をする予定だったんだけどこの様子じゃ無理そうか。
…暇だな。
突如として投げかけられる質問
…気まずいならほっとけばいいのに。
…この人はなんなんだ。
どうしてそこまで私を気にかけるんだろう。
所詮、たまたま同じ組織の幹部ってだけの関係なのに
金よりも信頼出来るものなんてない。
絆がどうだか、仲間だからなんとか。
そんなもの、見かけでしかないのに。
…面倒くさいな。
もう、これを振りほどいてまで逃げてしまった方が楽なんじゃないか?
そう思い始めた時、不意に医務室の扉が叩かれる
そう言うとすぐに部屋を出ていくしんぺい神様
それとは反対に部屋に残ったコネシマ様
…聞かれてた?
一方的
とてつもなく一方的に淡々と話をし続けるコネシマ様は何が言いたいのか
同情か、それとも共感か
私が寝ているベッドのすぐ側の椅子に腰掛けるコネシマ様
心配してくれてるのか。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。