第64話

62(高熱💛②)
905
2026/02/24 17:05 更新
橋本side

周杜はそのままソファで横になった。
照明を落として、カーテンも閉めると
すぐに目を閉じて、呼吸が深くなった。
橋本将生
橋本将生
寝たかな
篠塚大輝
篠塚大輝
うん
俺らは顔を見合わせて小さく息を吐いた。
橋本将生
橋本将生
昼だし様子見でいいよね。
篠塚大輝
篠塚大輝
とりあえず休ませてあげよ
俺は冷却シートを持ってきて周杜の額にそっと貼った。
夕方。

リビングにオレンジ色の光が差し込んでいる。

俺は時計を見て立ち上がった。
橋本将生
橋本将生
ちょっと見にいこっか
篠塚大輝
篠塚大輝
いくか
二人でソファの横にいくと
周杜は同じ体勢のまま眠っていた。

でもさっきと違う。

頰が赤い。
額に浮いた汗。
呼吸が少し速い。
篠塚大輝
篠塚大輝
熱上がってそうやな
橋本将生
橋本将生
周杜
橋本将生
橋本将生
ちょっと測るよ?
猪俣周杜
猪俣周杜
…ん
目を開けないまま素直に脇を少し開ける。
その動きはもう元気な周杜じゃなかった。
橋本将生
橋本将生
39.4、、
篠塚大輝
篠塚大輝
頭まだ痛い?
猪俣周杜
猪俣周杜
うん…痛い
そうやってしのが話している横で
俺は周杜の脈を取る。
橋本将生
橋本将生
ちょっと脈早いかも。
脱水気味かな
篠塚大輝
篠塚大輝
汗結構出てるもんな
橋本将生
橋本将生
解熱剤使ってみよっか
篠塚大輝
篠塚大輝
了解、持ってくるわ
それからしばらくしてしのが
薬と水を持ってきてくれた
篠塚大輝
篠塚大輝
周杜飲める?
猪俣周杜
猪俣周杜
うん、飲む。
橋本将生
橋本将生
ゆっくりね
猪俣周杜
猪俣周杜
これ、苦い?
篠塚大輝
篠塚大輝
ちょっとだけな笑
頑張って飲みぃ
猪俣周杜
猪俣周杜
ん〜
そうやって飲み終えるとまた周杜は目をつぶった。

夕方の光がゆっくりと影に変わっていく。

次起きたときには解熱剤が効いているいいな。
解熱剤を入れてからしばらく経った。
俺は時計を見てもう一度周杜の額に手を当てる。
橋本将生
橋本将生
下がってないか、、
触れた瞬間にわかる。
熱の質が変わっていない。

しのも首元と脇に手を伸ばした。
篠塚大輝
篠塚大輝
むしろ上がってるんやない?
体温計を差し込む。
橋本将生
橋本将生
…39.6
その数字を見て、俺らは無言になる。
橋本将生
橋本将生
解熱剤が効かないなら
ウイルス系かな
篠塚大輝
篠塚大輝
一回調べたほうがいいかもな
橋本将生
橋本将生
俺病院行ってくる。
必要なもの取ってくるよ
篠塚大輝
篠塚大輝
俺ここで見とくわ
やりとりは短い。でも判断は一致していた。
橋本将生
橋本将生
周杜
すぐ戻るね。
猪俣周杜
猪俣周杜
うん、気をつけてね
篠塚side

将生が出ていった後
リビングはしんと静かになった。

俺はソファの横に座り、周杜の様子を見続ける。
篠塚大輝
篠塚大輝
寒いん?
猪俣周杜
猪俣周杜
ちょっとね…
篠塚大輝
篠塚大輝
じゃあここは冷やさんほうがいいな
ブランケットを少し寄せて
首元だけ汗を拭く。
猪俣周杜
猪俣周杜
大輝、喉乾いた
篠塚大輝
篠塚大輝
ん、一口ずつな
ストローを口元に運ぶと
周杜はゆっくり水を含んだ。
猪俣周杜
猪俣周杜
ごめんね…
篠塚大輝
篠塚大輝
何がやねん笑
篠塚大輝
篠塚大輝
静かなほうが助かるわ笑
それを冗談とも本気とも取れる声でわざと言うと
周杜はかすかに口角をあげた。
猪俣周杜
猪俣周杜
俺、静かなの、レアでしょ…?
篠塚大輝
篠塚大輝
レアすぎ笑
そんな話をしていたとき、
玄関の音がして将生が戻ってきた。
篠塚大輝
篠塚大輝
早かったな
橋本将生
橋本将生
道も空いてたからね
手には必要なものが揃っている
橋本将生
橋本将生
よし、やろっか
篠塚大輝
篠塚大輝
周杜ちょっと起こすで?
猪俣周杜
猪俣周杜
うん
将生がまず血圧計を巻く。
橋本将生
橋本将生
力抜いててね
篠塚大輝
篠塚大輝
脈は早めやけど
それ以外は平気そうやな
次に聴診器。
篠塚大輝
篠塚大輝
胸の音きくで?
深呼吸しといて
猪俣周杜
猪俣周杜
はーい…
俺は背中、胸、左右順に当てていく。
篠塚大輝
篠塚大輝
息吸って…吐いて
異音は特にない。
呼吸が浅いくらいだった。
篠塚大輝
篠塚大輝
喉も見させてな
篠塚大輝
篠塚大輝
口あけて、あー。
猪俣周杜
猪俣周杜
あー…
橋本将生
橋本将生
発赤ありそう?
篠塚大輝
篠塚大輝
うん、結構。
リンパも触るで
俺は首元にそっと触れた
篠塚大輝
篠塚大輝
ちょっと痛い?
猪俣周杜
猪俣周杜
少しね、、
橋本将生
橋本将生
やっぱウイルス系濃いね
篠塚大輝
篠塚大輝
採血やっちゃおう

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