第60話

58(過労❤️⑤)
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2026/02/14 12:00 更新
俺はその様子を一瞬だけ見てから
ベッドの横に腰を下ろした。

原義孝
原義孝
…どうだ?
勝利は天井を見たまま答える。
佐藤勝利
佐藤勝利
さっきよりはまし。
俺はそれを聞いて頷いた。
原義孝
原義孝
ならよかった
少し間が空いてから
勝利がポツリと言う。
佐藤勝利
佐藤勝利
俺さ…
佐藤勝利
佐藤勝利
こんなになるまで
気づかなかった
俺はすぐには返さなかった。

あなたの寝顔をもう一度だけ見る。

それから低く答えた。
原義孝
原義孝
気づかないふり、
してただけだろ?
勝利が小さく笑って
佐藤勝利
佐藤勝利
ほんと、容赦ないな笑
原義孝
原義孝
…だから放っとけないんだよ
その言葉に勝利は何も言わずに目を閉じた。

俺はしばらくその場に座ったまま
二人の様子を見ていた。

毛布をかけられて眠るあなた。

ベッド上の勝利は
目を閉じているけど眠れてない。

小さくため息をついた。

ご飯も食ってない。
それも今日だけではなく
疲労も抜けていない。

この状態でまともに眠れるわけがなかった。
持ってきたバッグを静かに開けた。
音を立てないように。

でも、勝利はその気配気づいて目を開ける。
佐藤勝利
佐藤勝利
原?
原義孝
原義孝
このままだと寝れないだろ?
勝利は視線をそらす。
佐藤勝利
佐藤勝利
朝でいいよ。
原義孝
原義孝
明日の朝。
あなたが起きてる状態で
勝利やらせてくれんの?笑
原義孝
原義孝
勝利のプライド
許さないだろ?笑
勝利はそれから何も言わなかった。

それが答えだと俺はわかっていた。

だから静かに続ける。
原義孝
原義孝
今なら気も使わずにすむ。
楽じゃね?
佐藤勝利
佐藤勝利
じゃあお願い。
俺は勝利の腕をそっと取る。
少し触ったが
全く血管が浮いてこない。

皮膚が乾いている
原義孝
原義孝
…相当だな
原義孝
原義孝
脱水きてるから
刺しにくい。
少し痛いかも。
勝利は目を閉じたまま答える。
佐藤勝利
佐藤勝利
いい。
早く、終わらせて。
原義孝
原義孝
ん、わかった。
原義孝
原義孝
深呼吸、ゆっくりな。
俺は血管の走行をもう一度確認する。

指で軽く押して位置を定める。
原義孝
原義孝
ちょっと頑張れ。
針が入る。

勝利の顔が一瞬はっきり歪んだ。
佐藤勝利
佐藤勝利
…っ
声は出さない。
原義孝
原義孝
ごめん、痛いよな。
慎重に角度を調整する。

…入った。

俺は小さく息を吐く。
原義孝
原義孝
ん、おわり。
勝利は目を閉じたまま小さく肩を落とした。

点滴をつなぎ、滴下を確認する。
原義孝
原義孝
これで少し楽になるから
速度を調整しながら俺は続ける。
原義孝
原義孝
無理して寝なくてもいいから。
まずは体休ませて。
勝利はかすかに頷いた。


俺は点滴ラインを固定してから
もう一度あなたを見る

まだ眠っている。
原義孝
原義孝
ほんと、よくやってくれたな。
そうあなたの頭をそっと撫でてから
俺は椅子に腰をおろし静かに腕を組んだ。

点滴の落ちる音とと
勝利の呼吸を聞きながら。

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