「息が合っていない」
「キリングパートが目立たない」
「二人が合わない」
「どうしてキリングパートを選んだの」
マスターから色々言われたせいか、
かなりサンウォニの心を傷つかせた。
私も分からない。あれがどう見てだめなのか。
厳しすぎる。
あんなに言わなくたっていいのに。
逆に本人のやる気を無くさせるだけだ。
サンウォニは自分を責めてばかり。
今回のパートナーである私にも責任があるはずなのに。
自分のせいで仲間まで巻き込んでしまった罪悪感、
自分には向いていないという気分の落ち込み。
どうにかして元気に出来ないだろうか。
本。
短物語なら作れる。
感動系とか。ハッピーエンドの。
そしたら前向きに頑張ろうと思えるかもしれない。
幼い頃は良く遊び心で作っていた。
妄想するのが楽しくて。自分だけの世界を広げたくて…。
いつの間にか夜中になっていた。
未だ物語は完成せず。
最近作るような機会は無いのでかなりのド下手。
サンウォニは心配そうに声をかけた。
私は慌てて今書いているものを隠した。
キリが悪い。ので最後まで仕上げたい。
でもサンウォニにはゆっくり休んで欲しい。
サンウォニはベッドへ向かった。
私は残りの仕上げをする。
寝落ちしてた。
小説は作り終わった。けどそのまま睡魔に負けてしまったらしい。
サンウォニは私の額に手を当てる。
つい夢中になっただけだってば。
……でもこんなに優しい一面もあるから、私は好きだけど。
出来上がった小説は、今回の練習時に渡すことにする。
喜んでくれたらいいな。















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。