第119話

壱百伍話  最愛ノ仲間達へ
198
2025/11/02 11:00 更新
視点 : 櫻庭玲
屋敷の縁側に座る


桜も散り始めそろそろ梅雨を迎える


桜は散っているが他の花は綺麗に咲き誇ってる


少しさみしくなった庭をぼーっと眺め


膝の上に置いていた紙を開く
            遺書




この手紙を読んでいる時私はもう死んでいるのかな

書いている今の私には想像できないや

普段と口調が違って驚いてるのかな敬語使うの苦手だから

普段の話し方で書いてるからね

立派に死ねたのかな無駄死じゃなかったらいいな

でも私のことだからあり得そうだなって思う

例え惨めだったとしてもそれでもいい

どんな姿であろうともそれでいい

素敵な仲間と出会い共に戦えた表情には出ないけれど

ずっと笑っていられるぐらい毎日が楽しかった

勿論辛いこともありました

けどね幸せだったよ私短い人生でも幸せだった

共に戦った仲間へ私に幸せをありがとう

仲間と呼んでくれてありがとう

まだまだありがとうって言いたいことがたくさん

だから命を懸けてでも私が仲間を守るありがとうって

言えない分

最後に私は竈門兄妹を信じます

無惨にきっと刃を振るって悲しみの連鎖を断ち切る

そして千年の夜明けへと導いてくれる

どうか幸せに生きてくださいこれが私の願い

そして唯一の我儘です


ソノ顔二桜咲ケ 散ルコトナク咲キ誇レ

追記    玲私を師匠と呼んでくれてありがとう
      
      無一郎あの時の返事は来世で私でよければ
      夫婦になってください

      産屋敷家一族の方へ償いきれない罪を背負って
      でも支えてくれて感謝します




              鬼殺隊氷柱
              雪曇家当主 雪曇あなたの下の名前
櫻庭 玲
グスッ
櫻庭 玲
師匠のバカなんで師匠のくせに口下手なのにこんなに
櫻庭 玲
こんなに
櫻庭 玲
泣かせるんだよ
涙を流すけれど顔は笑ってる


失って悲しいけれど


明日がある限り私達は生きなければならない


残された者の使命だから
時透無一郎
なに泣いてるの?
櫻庭 玲
泣いてません!
時透無一郎
いやそれは無理がある
時透無一郎
読んだんだ
時透無一郎
あなたの下の名前約束ちゃんと覚えててくれたんだ
櫻庭 玲
師匠は絶対に渡しません
櫻庭 玲
べーっだ
舌を出して挑発する
時透無一郎
今世は無理だけど来世は確実だからね
櫻庭 玲
私が師匠を先に見つけますから
時透無一郎
いや僕だね
子供じみた喧嘩を続ける
雪曇 あなたの下の名前
『もうっ本当に喧嘩はいけません』
雪曇 あなたの下の名前
『仲良くしなさい』
顔を見合わせる
櫻庭 玲
ほら怒られたじゃないですか
時透無一郎
いつまでも迷惑かけてばっかりだな
空を二人で見上げる
櫻庭 玲
師匠!!!
櫻庭 玲
見てますか!!
櫻庭 玲
とってもとっても今は幸せです!!!
時透無一郎
あなたの下の名前来世も必ず見つけるから!!
時透無一郎
そっちに行ったときはよろしくね!!
きっといるのであろう空に伝えようと必死に大きな声を出す
雪曇 あなたの下の名前
『はいはい、いつでも聞いてますから』
少し面倒くさそうな声が返ってきた
     『生まれてくることが幸福でした』






     

     『どうか笑顔を忘れないでください』



  



   『あなたが泣いてると悲しくてたまらなくなる』








    『後ろめたいなんてそんなこと思わないで』







『私たちがいたということを憶えていてくれるだけでいい』




        



        『共に戦い共に笑った』







      『兄弟のように親子のように』







        『胸を張ってください』









    『あなたと出会えたことが何よりの幸運』








         『そして幸福だった』






      



       『あなたの存在が私を救い』








       『孤独も全て蹴散らした』







        『あなたを想うとき』






 


   『燃えるような力が体の奥から湧いてくるのです』







     『叶うことなら生きて傍にいたかった』









       『みんなそう一番の願いは』








       『でも選ばなければなりません』







      『生きるか死ぬか勝つか負けるか』








      『けれど選べるだけまだ幸せです』






      


      『本当に辛いことは雪崩のように』






   




    『一瞬で人を飲み込み何も選ばせてくれない』






         『ただ守りたかった』





     


     『自分の命よりもあなたの命が重かった』







        『幸せは長さではない』







     『見て欲しい私のこの幸せの深さを』






       『自分のこと不幸だなんて』







       『思ったことは一度もない』






         『諦めず逃げ出さす』






           『信じ続け』






          


           『いつだって』









    『その時自分にできる精一杯をやりました』








   『たくさんの強い想いが大きな大きな刃となり』








          『敵を討った』








         『みんなの力です』







      『誰一人欠けても勝てなかった』






     

     『生きていることはそれだけで奇跡』







        『あなたは尊い人です』







         『大切な人です』






       『精一杯生きてください』























         『最愛の仲間たちよ』
私がその時傍にいなくてもいい




我儘を言えばいたかった



けどねわかるんだ



私がいなくても未来で幸せに笑ってるって
                冷徹な氷柱様  Fin

プリ小説オーディオドラマ