第34話

EPISODE54
176
2021/04/04 07:56 更新
月日は流れ、早くも卒業式。
教室で待機している時
大山カズキ
おっ、西野だ!おっはよー!
西野マコト
はよー
大山カズキ
決まってんねぇ〜
西野マコト
うるせぇなぁ笑
優太
お前らのイチャつきももう見れねぇーのかぁー
西野マコト
いや俺じゃなくて窪田だろ
窪田セイヤ
なんだよそれー笑
大山カズキ
あっ!そっか!西野はイチャつく人、他にいるもんね〜??
わざとらしく聞く大山。
西野マコト
はっ?!///
大山カズキ
否定はしないでしょ?笑
西野マコト
はぁー、まあそうだけど
窪田セイヤ
認めた笑
西野マコト
ったくうっせー笑
優太
おっ!あなた音海おはよ!
音海
おはよー!
あなた
おはよう!
窪田セイヤ
2人ともちょっと雰囲気違うね!
髪型が違うからかな?
音海
そうそう!さすが窪田!
マコト見習いなよ〜
西野マコト
気づかないわけないだろ
大山カズキ
フゥ〜!さすが西野ー!
なんていつも通りの会話。

そして卒業式。2時間ぐらいで終わり、その後は写真撮影等。6人で撮ったりする。
あとは部活の後輩が来たり…。
1年①
あっ、いた!
1年②
あなたセンパーイ!
塩田
こんちゃっす!
あなた
みんな…!
大山カズキ
ちょっと〜!俺たちに挨拶は?!
1年①
1年②
塩田
…ちゃっす!
大山カズキ
もぉー!
窪田セイヤ
(苦笑)
1年①
まあそれはさておき、あなた先輩がいなくなるのめっちゃ寂しーっす!
あなた
そう思ってくれて嬉しい!
1年②
当たり前じゃないっすかぁ〜!こんな可愛くて優しい先輩いませんよ!
西野マコト
(ーー゛)
あなた
あ、ありがとう…笑
1年①
じゃあこれからも頑張ってくださいね!では!
あなた
うん!ありがとう!じゃあね!
塩田
窪田先輩、大山先輩、西野先輩も元気で!じゃあ!
そうみんな居なくなった。
音海
いっつもあんな感じなの?笑
窪田セイヤ
そうだよ笑
優太
あなたへの好きがダダ漏れじゃんよ笑
西野マコト
最後の最後までむかつくわ〜
あなた
でも会えてよかった!みんな元気そうだったし!
大山カズキ
そうだね!!
そして体育館で親とあったり、解散。
みんなは体育館へ向かう。
大山カズキ
俺の親さ見つけたんだけど、母さんが泣いてて父さんが寝てたんだよね!笑
音海
へぇー!お父さんも来てんだ!
窪田セイヤ
てか個性強すぎない?笑
大山カズキ
んー、そうなのかな!!笑
音海
私はお父さん行く気満々だったけど、めっちゃ断ったから来てないはず!!笑
窪田セイヤ
来てないといいね笑
音海
えっ、でもセイヤのお父さんって…
ずっとこの3人で会話をしている。優太とマコトは交通事故で父をなくしたあなたのことを知っていて、3人が話している間あなたの表情を気にしていた。すると
「あなた!」

その声が聞こえ、呼ばれた方向を見ると
あなた
あっ、お母さん!
西野マコト
(あなたのお母さん?!)
大山カズキ
へぇ!あなたのお母さんなんだ!
あなたの母
皆さんはじめまして、いつも仲良くしてくれてありがとうございます!
窪田セイヤ
いえいえこちらこそ!
あなたの母
優太くんもお久しぶり!
優太
はい!お久しぶりっす!
と、優太とあなたとあなたの母で話している。
大山カズキ
西野も行ってきなよ!
西野マコト
はぁ?!なんでだよ
音海
なんでも何も彼氏じゃん!
西野マコト
いやっ、まだ…じゃない?
窪田セイヤ
そんなの勿体ないよ!会える時に合わないでどうするの!
音海
さっすが窪田!いいこと言う!
大山カズキ
ってことで行ってらっしゃーい!
と背中を押される。

マコトは恐る恐る近づき、優太はそれに気づいて一旦そこから離れる。
そして
西野マコト
あっ、いつも仲良くさせていただいてる西野マコトです
あなたの母
どうもいつもありがとうございます!
西野マコト
いえいえっ、あのっ
あなたの母
ん?
西野マコト
じっ、実はお付き合いさせていただいているのですが…
あなたの母
やっぱりそうなのね!
あなた
えっ!気づいてたの?!
あなたの母
女の勘ってやつよ笑
あなたの母
言いづらいこと言いに来てくれてありがとうね
西野マコト
あっ、いえいえ!
あなたの母
じゃあ先戻るから!ゆっくりしてきなさいね
あなた
うん!ありがとう!!
そうあなたの母は帰った。
西野マコト
あなたと似てお母さん優しいな
あなた
ありがとう( ^_^ ;)
あなた
そういえばマコトのお母さんとかは来てるの?
西野マコト
んー多分?来てたとしてももう帰ってると思うけd
マコトの母
マコト!
西野マコト
ギクッ
マコトの母
探したのよ〜もーう
そうしてあなたに目を移し、
マコトの母
えっ、もしかして…彼女さん?笑
西野マコト
ッ…!///
あなた
あっ、あの初めまして、間宮あなたと申します
マコトの母
初めまして!
マコトの母
礼儀正しくて可愛い子ね〜
あなた
あっ、いやいや…^ ^;
マコトの母
これからもマコトの事よろしくね!
マコトの母
あっ、音海ちゃーん!
次は音海の所へ行く。
西野マコト
なんかごめんな笑
あなた
謝ることなんてないよ!明るくて一緒にいて楽しくなるお母さんだね!
西野マコト
そー?笑
まあでもとりあえずお互い会えてよかったじゃん?
あなた
そうだね!マコトのお母さんともまたゆっくり話したいなぁ〜
なんて二人で話しているとクラスの女子があなたを写真に誘う。
あなた
ごめんねっ!
西野マコト
全然!
そう居なくなる。
優太
はぁー、母さんの話長すぎんだよなぁ〜
って、マコトあなたは?
西野マコト
クラスの女子に連れてかれた
優太
そりゃ寂しいわけだ
西野マコト
確かに男子からもモテるわ、すぐクラスの女子に取られるわであんま話せてねーな
優太
…マコトも気づいてたろ?
西野マコト
何が?あっ、あなたのこと…
優太
あんな笑顔作ってっけど、ホントはお父さんにも来て欲しかったんだろうなぁって思うよなぁ
西野マコト
俺彼氏だけど小さい頃から知らねぇし、なんかなんて声かければいいかわかんねぇし…
優太
そんなん関係ねーよ
西野マコト
えっ?
優太
ただそばにいて話聞いてあげるだけでもあなたは嬉しいと思うし、悲しい気持ちも和らぐんじゃない?
優太
そんなん彼氏がやってあげねぇと意味ねーから
西野マコト
分かった、話聞いてあげよっかな
優太
おう!
そうして卒業式は無事終了。
帰りはみんなで春休み中遊園地行く約束をして解散する。
あなた
遊園地楽しみだね〜
西野マコト
まあな
あんま俺ら全員で遊ぶことなかったしな
あなた
ウンウンっ!
もうあまり会えないかもだから全力で楽しまないとね!!
自然な笑顔に見えてもさっきの悲しそうな表情と重なって、逃げちゃいけないのかなと思う。
西野マコト
あなたっ、あのさ
あなた
ん?なぁに?
西野マコト
…ホントはお父さんに来て欲しかった?
俯いても、あなたの笑顔が少しずつ消えていくのがわかる。
いつもは自分より相手を優先して自分の気持ちを押し殺し、笑顔を取り繕っているのにお父さんのこととなるとやっぱり感情が顔に出て悲しい思いをしてしまう。
西野マコト
俺さ、優太よりあなたがどんだけ辛いかもどんなお父さんだったかも分からない。けど、彼氏なんだからさ、俺に頼れよ。辛いなら辛いって言っていいんだよ?
その真っ直ぐな言葉、想いが胸に刺さって泣いてしまった。
あなた
グスッ
マコト…辛いよ…
あなた
みんなのお父さんの話が出たり、いるのを見るとたまに私もお父さんのところに行きたいなって思う時があるの…
西野マコト
そっ、それって…
あなた
…死にたい 
頑張って立ち直ろうとしてもなかなか直らなくって…
もう正直全部嫌になる。
マコトのこともみんなのことも。
お父さんの話をすると必ず思い出すのが救急車に運ばれる父の姿。今も思い出してしまい、ちゃんと聞いてくれるマコトにさえ酷いことを言ってしまった。あなたはもう嫌われた、別れを切り出されるのかなと諦めをついていると
西野マコト
死にたいなんて言うなよ…
西野マコト
あなたがそう思っても、お父さんはそんなこと絶対望んでないから!絶対死んじゃダメ
あなた
マコト…
西野マコト
あなたの辛い気持ちはよく分かった。だから
そして優しく抱くと
西野マコト
お願いだから死なないで
優しいけど、しっかり包容感があって…温かかった。
あなた
うんっ…グスッ
そしてしばらくしてだくのを辞めると
西野マコト
俺、あなたが辛い時とか死にたいって思う時はすぐ飛んでくるから、だからすぐ俺に連絡しろよ
その真っ直ぐな瞳はずっと忘れられないほどかっこよかった。
あなた
ありがとうマコト…(泣)
あなた
マコト大好き
涙目で上目遣い。そして急に言われ、びっくりと嬉しさが込み上げた。
だけどマコトは何とか冷静を保ち
西野マコト
俺もあなたのこと大好きだよ
そう言ってやさしいキスを落とした。
そのキスの味は甘くてとても優しかった。
唇を離すと2人とも照れ笑いをして、
西野マコト
よしっ!帰ろっか!
と明るく振る舞う。あなたも
あなた
うんっ!
といつもの笑顔を取り戻した。




マコトは今日のあなたを見て家族を失う辛さを思い知らされ、もっと大事にしようと思えた。家族もあなたも。
きっとずっと忘れられない卒業式だった。
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