第7話

報告書6
428
2024/09/10 09:00 更新
太宰治
太宰治
那津さんの異能力...
那津華陰
那津華陰
嗚呼、一つだけなら君の質問に答えよう
那津華陰
那津華陰
攻撃系、守備系、支援系とか
あと属性?とか。答え方は大まかでも善いよ



そう言いながら、那津は窓から離れた奥の席に腰を下ろした

太宰治
太宰治
...質問、善い?
那津華陰
那津華陰
お、早いね。何だい?


太宰はそんな彼を眺めながら、頬杖を着いた













太宰治
太宰治
―――...那津さんは、そノ異能力好き?
那津華陰
那津華陰
......クククッ、あははっ!



真剣な趣きを見せた太宰とは違い、那津は可笑しいと言う様に笑いだした



那津華陰
那津華陰
君あれだね?最初から僕の事答えを知ってるんだろう


そう問い掛けると、太宰は顔を少し伏せる


太宰治
太宰治
......那津華陰。業界での二つ名は影の万役者。
名称理由は異能力である《影の祝福》と
攻守援と磐石な異能力から来ている
最初に自己紹介された時から多分とは思っテた
那津華陰
那津華陰
あーそこか〜、自己紹介した時から
既に勝敗は決してた訳だ?
名前教えてなきゃ可能性あったのかな

那津が少し首を傾げると、太宰は首を横に振った
太宰治
太宰治
でも確信はその座った位置と、答え方の説明。
来た時からダけど、影ってる奥の方に座っテたし
説明の時系統の部分だケ具体的に言ってたから
其れが手掛かりなんジゃないかと
那津華陰
那津華陰
何方にしても善い線までは行かれてたって事か...

顎に手を添えると、那津は小さく口角を上げた
那津華陰
那津華陰
ククッ、矢張り君は面白い

そう言いながら那津は太宰へ近ずき、又もや頭を優しく撫でた
太宰治
太宰治
那津華陰
那津華陰
善いよ、銀の託宣たくせんの命、確と受諾した
宜しくね?太宰くん
太宰治
太宰治
...ウん、宜しくね

太宰は嬉しそうに顔を綻ばせた
那津華陰
那津華陰
...っと云う事で

那津はパンッと手を叩き、座っていた森の方を向いた
那津華陰
那津華陰
”銀の託宣”命と言う事で、僕は太宰くんの任務に着いて行く事と成りしました
なので、暫くは此処に戻れませんなので、宜しくお願いしますね
森鴎外
森鴎外
えぇっ!?え、ち、一寸待って!
君に抜けられたら私何も出来ないんだよ?!
そこで漸く、森は再び焦り始めた
太宰治
太宰治
?那津さんが出張に行くなラ、
数日抜けるノは同じ何じゃナいの?
那津華陰
那津華陰
嗚呼、あれは嘘だよ
太宰治
太宰治
エ、

太宰が驚いた様な声を上げると、那津は更に笑みを深めた
那津華陰
那津華陰
首領、僕が出張行くと駄々捏ねるから
遊戯ゲーム仕掛ける理由に丁度善いと思って
即興で話を通してみただけ
那津華陰
那津華陰
と言うか、一人で仕事位出来るでしょう?
貴方は立派な首領なんですから
森鴎外
森鴎外
否否いやいや!大体仕事云々の話しでは無く、
私は君の顔が見れ無くなる事が一番嫌なのだけれど!?
那津華陰
那津華陰
...矢張り幼女だけで無く男に迄興味を...

包み隠さず引き気味に口を開きつつ、口元を手で覆った
森鴎外
森鴎外
違うからね?!
那津華陰
那津華陰
なら発言に気を付けて下さい
正直首領で無ければ警察に通報案件です
森鴎外
森鴎外
酷いっ!?


余りにも無表情過ぎる物申しに講義する森の事は無視し、那津は再び身体を太宰の方に向けた




那津華陰
那津華陰
太宰くん、私から少しだけお願いがあるのだけど
太宰治
太宰治
?どうしたの?
那津華陰
那津華陰
銀の託宣其れを使って、もう一人任務に引き込んでくれないか?
太宰治
太宰治
え、


銀の託宣を指差しながら云う那津に、太宰は少しキョトンっとする


太宰治
太宰治
...影の万役者は、戦闘や指揮を一人デ熟すっと聞いた。
其れに那津さんは最高幹部なンでしょ?一人じゃ駄目ナの?
那津華陰
那津華陰
んー、そうだね〜...

那津は少し目を伏せ、身体を揺ら揺らと左右に揺らす

那津華陰
那津華陰
僕自身、個人での仕事があってね。
でも託宣命令が使われた以上、何方とも
同時に両立しなくてはならない。
那津華陰
那津華陰
だから少し手助けが欲しいんだ♪


ニコッと笑う那津を少し見詰めるも、太宰は折れた様に溜息を吐いた


太宰治
太宰治
...判ッた。那津さんのお願いダから聞ク
那津華陰
那津華陰
ふふ、ありがとう



太宰は少し那津の事を見詰めてから、扉の方へと向かい、ドアノブに手を掛ける




...が、そこで思い立った様にピタッと止まり、再び部屋の方へ身体を向けた
太宰治
太宰治
...二つだけ
那津華陰
那津華陰
ん?
太宰治
太宰治
さっきの好きか嫌いかの質問、
答えを未だ聞いて無い
那津華陰
那津華陰
嗚呼それね...
太宰治
太宰治
どうなn











那津華陰
那津華陰
嫌いだよ












太宰治
太宰治
那津華陰
那津華陰
仕事だけで考えるなら好きだ。
が、其れだけじゃ無いなら嫌いだよ



変わらずニコニコと笑う那津を見て、太宰はそれ以上何も聞かなかった


太宰治
太宰治
...もう一つ、先刻云っていた
僕に似てる人って誰?



消沈の余り机に突っ伏する森に太宰が声を掛けると、森は顔をゆっくりと上げた


那津華陰
那津華陰
(覚えてたのか...)


そう思っていると、森は口角を上げた
森鴎外
森鴎外
嗚呼...其れは私の事だよ

その返答に太宰が目を丸くすると、今度は森が太宰の事を見据えた

森鴎外
森鴎外
私も聞きたい事があるのだよ、太宰くん










森鴎外
森鴎外
―――君は、何故そんなに死にたい?




森がそう聞いた途端、徐々に消えつつあった闇が、太宰の瞳に再び宿った...っと、那津は感じた


太宰治
太宰治
―――...僕こそ聞きたいね










🚪<カチャッ、キィィィ...


















太宰治
太宰治
生きてルなんテ行為に、何か価値が有ると本気で思ッてるノ?













那津華陰
那津華陰
...

その言葉を聞き、那津は顔を伏せる。



太宰が扉を閉めた後には、













🚪<パタンッ、












一時の静寂と虚無が落ちた








▷▶To be continued

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