『………来たな。』
黒野「あぁ…サツだ。」
黒野「俺は逃げるぞ」
『ここは上手くやっとく。これ今回の金。あぁ…家帰るなら痕は残すなよ。』
私はポケットから封筒を出して手渡す。
黒野「あぁ分かってる。じゃあな。また贔屓にしてくれよ。」
封筒を受け取るとそう言い。
『ん。また頼むよ情報屋。』
私のその返事をしっかり聞いてから逃げて行った。
そこはちゃんと商売屋だな
『………』
フードを被り、面を顔へ戻す。
それから少し待つと、階段を上って来る気配。
来たな。
錆びたドア特有の耳を塞ぎたくなるような音と共にドア隙間から1人の男が現れた。
警官…ねェ…
警官「君こんな所で何やってるの?」
『……別に〜?』
『お巡りさん私になんか用?』
『私なんもしてないケド』
警官「いやちょっとお話を聞かせて欲しくてね。君闇術使いだろ?」
『ウン。』
警官「暁って知ってるかい?国から凶悪思想犯として追われてる闇術使いなんだけど」
『……それなんで私に聞くの?この国の人間は大体その名前知ってるじゃん。』
警官「……一応の確認だよ。」
『ふーん。何の?』
警官「そりゃぁ………」
警官「君が暁だって言うね!」
『……ふーん。で?』
警官「は?」
『悪いけどさ、これで私を追い詰めたとか思ってる?』
『あぁ。ドアの向こうで様子を伺ってる君のお友達も分かってるから。』
『さっさと出てこいよ。』
警官's「「「っ!動くな!!」」」
ドアの向こうから出てきた3人の男達はそう言いながら拳銃を構える。
警官「油断するなよ!相手は国を通報された凶悪思想犯だ!!」
『……凶悪思想犯、ねェ…。私まだなんにもしてねェんだけど。』
『まぁいいや。』
そう言いながらビルの端に立つ。
警官「動くな!!」
『テメェらのご主人様に伝えなー。』
警官「……なんだ。」
『焦らずともその内こちらから出向いてやるってな。同窓会と行こうぜェ?』
『じゃあな。』
私はそう言い残すとそのままビルから飛び降りた。
警官「おっおい!!」
その後すぐに警官は○○が落ちて行った場所から下を覗いたが
そこに○○の姿はなく、
眩しいぐらいに光輝く東京の一角しかなかった。
警官「え……」
警官「消えた……?」
___NEXT












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。