「だっ誰かァ!!!助けてェ!!!!」
俺は現在。森の中を全力疾走している。
何故かって?そりゃ……
変な化け物に!追っかけられてっからだよォォ!!!
くっそ!なんでこんなことに…!
「ハアッ……!ハアッ……!」
なんで俺は…森の中になんか居るんだよ!!
さっきまで森とは正反対の東京のビル街にいただろ!!
それに後ろからはよくわかんない黒い化け物に追っかけられてるし!!!
少し振り返って見るだけでも震えが止まらないおぞましい姿の化け物。
あんなの見た事もねぇぞ!!
「ハァッ…ハアッ…ハアッ…!」
ガッ…!
「あっ!」
足元に伸びていたツタに足が絡まり、
それはそれは盛大にすっ転んだ。
「痛ってぇな…!」
てかマズイ!
追いつかれる…!
「やば…死ぬ…」
『よォ。ガキんちょ』
「え…?」
『いいモン連れてんねェw』
いきなり目の前にフードを被り、鼻までしかない黒い狐のお面をつけた女の人?が現れた。
いきなり現れた誰かも分からない人は化け物を眺めながら笑ってる。
何笑ってんだよ…!?死んじゃうかもしれないんだぞ!?
「誰…?いや…!誰でもいいからこの絡まったの解いてくれ!アンタも早く逃げないと…!化け物に食われる!」
『バケモンってアレ?』
どんどんこちらに迫ってくる化け物を指さして俺に聞いた。
「そ、そうだよ!!」
『ふーん。いいよ。助けてあげる。その代わり質問に答えてね。』
「え…?」
『この世界には、選ぶべき2つの術がある。』
化け物に向かって歩きながら質問を開始した。
『悪いね子猫チャン。』
子猫チャン!?この化け物が!?
そう言いながら何処から出したのか、手に持つ大鎌を一振り。
その瞬間。化け物は一瞬にして跡形もなく吹き飛んだ。
『選ぶべき2つの術とは、光術と闇術だ。知ってるだろ?』
「う…うん。」
『テメェはどっち派?』
振り向きながらそう問いかけられた。
面の奥、鋭く光る目に威圧感を覚えた。
「え…えと…光術…」
『…………』
一瞬の沈黙が怖かった。
『……まっそりゃそうか。私でもそう答えるw。』
そう笑って答え、その場の空気は入れ替わったように緩んだ。
『その意思曲げんなよ。』
「え…?」
一瞬にして目の前の景色は森から東京の街並みに、
「え…?」
さっきまで森に……
森…?
何言ってんだ俺…
生まれた時からずっと東京のビル街に居ただろ…
「森なんか見た事ねぇよ…」
「…疲れてんのかな…さっさと帰ろ…」
『へぇウケる。今どきのガキんちょは生の森も見た事ねぇのか。』
『いい経験出来て良かったじゃん。』
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。