高2の6月、
クラス替えしてから初めての席替えが行われた。
運良く窓側の1番後ろになった私は、
やったーこれで授業中寝ててもバレない♪
なんて呑気に考えていた。
席を動かして早速机に突っ伏しようとしたら、目の前の席に座った松村?
とやらが何故かじっと私の方をみてくる。
彼は授業中に寝たり抜け出したりするサボり気味の私と違って、
しっかりノート取ってるタイプの真面目くんで、
友達いるの?ってくらいにいつも1人で本を読んでいるイメージ。
そんな彼が何故私を見つめているのか、
全然見当がつかない。
「あ、あのー。松村くん、だったよね?私の顔に何かついてる??」
『い、いや!僕はただ、。えーっと。その。』
「?」
『す、す、好きです!』
「.... 」
『あの、あなたさん?』
「はぁぁぁぁぁあ!?」
『うっわ、びっっくりしたぁ、。
いきなり大きい声出さないでくださいよ笑』
「いやいやこっちの方が驚いてるんですけど!?なに?私を好き?はぁ?」
『一目惚れですね。
入学した時からずっと見てました/// 近くの席になれたからチャンスだと思って... はぁ、やっぱりあなたさんかわいい。。』
「ずっと見てました/// じゃないわ!怖い!だめだ、理解が追いついてない」
「てか、君そんなキャラだった?もっと喋らない人だと思ってた。
なんなら私のこといつのまにか名前で呼んでるのも、ちょっとよくわかんないわ〜」
『あなたさんも僕のこと名前で呼んでくださいよ!北斗♡でもほく♡でもなんでもいいですよ?』
「いちいち♡つけるのやめてくれない?寒気してきた、、」
「まぁ、、とりあえず北斗って呼ぶよ。
ちょっと頭の整理したいから前向いてくれない?そして話しかけないでね。。」
『うぅ、。さみしいけど、あなたさんの頼みなら... 仕方ないですね🥺』
仔犬のようにシュンとした顔をして前を向いた北斗に、私は頭を抱えるしかなかった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。