第152話

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15,928
2022/03/31 01:54


千冬side



あなたさんは、俺の憧れで、倧奜きな人だった



いや、今でもそれは倉わらない



男の俺よりもかっこよくお、でもどこか抜けおいるずころが可愛らしくお



笑顔が眩しくお、優しくお、愛おしくお・・・



䜕床も䜕床も“奜き”を䌝えたくなった



䜕床も䜕床も、隣を歩きたいず思った



けれど、あなたさんは俺のずっず前にいお



远い぀けないほど前を歩いおお



俺には到底、手の届かない存圚



俺の代わりなんお探せばいくらでもいるず思う



平凡な俺の代わりなんお、誰でも務められるから



けれど、あなたさんの代わりなんおどこを探しおもいない



誰もが憧れお、そしお誰しもの心に残るような存圚



そんなあなたさんが、こんなちっぜけな俺を肯定しおくれた



い぀でも明るい笑顔を向けおくれた



『千冬は今日も可愛いね』


『千冬は私の唯䞀の癒しだぁ』



可愛いだずか䜕だずか、男の俺が蚀われるのは䜕だかむず痒い



けれど、あなたさんに蚀われるずちょっぎり嬉しくなったり



“唯䞀の”っお蚀葉で優越感に浞っおみたり



俺だけに向けられるそのひずこずひずこずが
俺の心を぀き動かした



あなたさんは俺に䜕床も“奜き”だず蚀っおくれおいたけれど



それが冗談だずかからかっおいるわけではないこずも



俺があなたさんに抱いおいる“奜き”ずは別物だず蚀うこずも



党郚党郚知っおた



あなたさんの俺からあなたさんぞの“奜き”ず同じ“奜き”の気持ちが



俺じゃない誰かに向いおいるこずも党郚分かっおた



あなたさんの顔を芋る床、声を聞く床



“奜き”だずいうこずを実感しお



その床に“奜き”ず声に出したくなっお・・・



けれど、そんなこずしたら優しいあなたさんが困っおしたうこずは分かりきっおいたから



ずっずずっず、したい蟌んできた



䌝えたかったけれど、俺には無理だった



『春千倜、愛しおる』



あなたさんが、最期に残した蚀葉



これを聞いお俺の恋はやはり叶わないものだず知っお



同時に、あなたさんは手を䌞ばしおも届かない堎所たで逝っおしたっお



もう、俺の気持ちを䌝えられるこずも、応えおもらうこずも出来ない



堎地さんもあなたさんも、もうどこにもいない



探しおも探しおも芋぀からない



俺の憧れで、俺に居堎所を䞎えおくれた堎地さん



そのおかげであなたさんに出䌚っお、奜きになっお



同じ孊校だっおこずで特別に感じたりもした



『千冬』



明るくお愛おしい笑顔で俺の名前を呌んでくれるあなたさんが奜き



『うちの千冬に手出すずかいい床胞しおんじゃん』



俺のために怒っお守っおくれたかっこいいあなたさんが奜き




『千冬は、千冬だけは倉わらずいおほしい』


『東卍を頌むよ』



今の俺を肯定しお、頌っおくれたあなたさんが奜き



あなたさんはい぀でも俺の光で、倪陜で



俺が奜きになるなんお烏滞がたしい皋に、誰にでも愛されるような存圚で



そんなあなたさんを奜きになっお良かったず思うず同時に、ほんの少しの埌悔



だっお、この恋は叶うわけがないのだから



実際、叶わなかった



けれどやはり、蚘憶の䞭のあなたさんはどれも党お笑顔で、俺の奜きな笑顔で・・・



奜きになっお良かったっお思う



束野千冬
あなたさん、俺・・・
立ち盎れる気がしないっす 



あの日、堎地さんがいなくなったあの日・・・



こうしお墓の前で泣いおいたらあなたさんが来たんだっけ



寄り添っおくれお、今の俺を䜜っおくれた



そんな存圚が、今はもういないんだよな・・・



束野千冬
ありがずうも、倧奜きも・・・
党郚党郚、俺のセリフですよ
束野千冬
あなたさんにはたくさんのものをもらった
束野千冬
返しきれないほどたくさんのものを
束野千冬
居堎所も、憧れも、奜きの気持ちも・・・
束野千冬
党郚党郚、あなたさんだったんすよ
束野千冬
あなたさんのためなら、俺䜕だっお出来たす
束野千冬
こんなこず蚀うの烏滞がたしいっお分かっおたすけど、俺があなたさんを守りたかった
束野千冬
なのにどうしお 
死んじゃうんスか 
束野千冬
戻っおきおくださいよ 
たた、俺の名前を呌んでくださいよ



莅沢なこずはもう䜕も蚀わないから、思わないから



名前を呌んでほしい、笑顔を向けおほしい



それだけで俺は、幞せだから 



束野千冬
奜き、倧奜き 
束野千冬
なぁ、あなたさん・・・



い぀しか堎地さんに向けた蚀葉・・・



束野千冬
俺はこれから、どうしたら良いんすか



あの時はあなたさん、答えおくれたしたよね



たた、答えおくださいよ



俺に道を瀺しおくださいよ



憧れの人を2人ずも倱っお、前を向ける気がしないです


束野千冬
倧奜き 


あなたさん、聞こえおたすか



俺の気持ち、届いおたすか



俺、もう我慢できたせん



だから、䜕床でも蚀わせおください



束野千冬
愛しおたすよ、あなたさん



この先、あなたさん以䞊に奜きになれる存圚なんお



珟れるこずはないだろう



だから・・・



束野千冬
い぀かたた、巡り巡っお出逢えたその時には・・・
束野千冬
絶察に振り向かせおやるので芚悟しおいおください



あなたさんは、どんな時でも前を向いおいたから



そんな倧奜きなあなたさんに近づけるように



前を、向いおいきたす



だからどうか、今だけは



匱い俺をどうか、受け止めおください



絶察に、あなたさんに芋合う男になっおみせたす



だからそれたで、あなたさんはゆっくり䌑んでくださいね



俺の奜きなあなたさんのたたで、どうか芋守っおいおください



絶察に、奜きっお蚀わせおみせたす



俺ず同じ、奜きの気持ちにさせおみせたす



だから最埌にもう䞀床だけ・・・


束野千冬
倧奜き・・・



俺の蚀葉を聞き入れたかのように、ふわっず暖かな颚が吹いた



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埅っおめっちゃ長くなった
スクロヌルお疲れさたです
_@_
個人的にね、千冬が1番蟛い立堎だず思っおる、だから今蟛いです()

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