無機質なインターホンがなって、しばらくすると、
階段を登る音が聞こえた。
シュアオッパが上がってきたのかな、と思いながら
私はパソコンを開いた。
呆れて笑いがでてくる。
私が調べているのは法律においてのいじめの定義。
少なくとも私が今されてること、今までされてきたことは絶対にいじめだし、法律に触れることをしているはずだ。
コンコン
黙々と考えていると、私の部屋のドアがノックされた。
ドア越しにそう答えるジョンハンくんは、
私の家族が何者かも知らないのだろう。
私が虐められる理由も。私の上辺笑顔の理由も。
でも、わからなくたっていい。
だれも、わかってくれる人なんて居ないのだから。
素っ気なく返事をする私だけど全然大丈夫じゃない。傷口はヒリヒリしていたいし、手の傷はずっと抑えてないと血がでてきちゃう。
そう、また眉をひそめて、ジョンハンくんは私の部屋に押し入った。
そういいながら、持ち歩いているのかと思うほどいつでもでてくる救急箱をバックから出して、私の腕を消毒し始めた。
多分この人は人たらしだ。
だって、ほぼ知り合って1日や2日の間にこんなに距離を詰めて、大切だから、なんて、
そんなの信用できたもんじゃない。
そう、釘を差してくるジョンハン君に、やっぱり不覚にも可愛いと思ってしまう私は、ちょっとおかしい。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。