第3話

3、引き裂かれたふたり
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2019/10/06 10:45
剛
なぁ、光一
光一
光一
ん?どうしたんや。めずらしいやん。剛から、電話なんてさ。
ふたりは、電話を、している。
剛
最近、妙な夢を見るんや。
光一
光一
妙な夢?なんや、もうすぐ、正月公演やから、やろ?
剛
そうやなくて
光一
光一
ん?
剛
光一が、いなくなってしまう・・夢なんや。
というより、俺が・・知らん場所に飛ばされてしまうんや
光一
光一
それ、俺も似たようなん見たけどな。
忘れることにしとるんや。
剛
へっ?なんで、言うてくれやんのや!一大事やろ?
光一
光一
・・・この指輪を、買うてからかもな~そんな夢をみるの・・・
剛
なんか、嫌な予感するんや
光一
光一
まぁまぁ、そんなホラー的なことは起こらへんから
剛
じゃあ、お正月公演のあと、ふたりで光一の誕生日祝いしやんか?俺、用意しとくから
光一
光一
うわっ、心配性やなぁー。大丈夫やて。
剛
でも!
光一
光一
わかったわかった。ほな、公演終わったら剛んちに集合やな?
剛
うん!約束やで?
俺は、不安で仕方なかった。
ほんまに、光一と、離れてしまいそうで・・・・・




大晦日の公演の前とか、うたた寝してた俺は・・・
?
あなたたちは、離れてはいけません。
剛
・・・・・・?
顔が見えない・・・
でも、女の人??
?
助けて
助けを求める声とか・・・・・
いろんな声が混ざる夢・・・
そして・・・・
謎の天の声
フフフもう少しだ・・・・もう少しだ。
光一
光一
剛!剛!
そのなかに、光一の声?
剛
うーん・・・・・
でも俺は、その夢の中で・・・・光一に追い付こうとして追い付けやんかった。いつもなら、追い付くはずなのに・・・・
剛
いくな!光一!
光一
光一
あ?
そう言いながら、起きた。
光一
光一
やっと、起きたわ。もう始まるで?
剛
光一、光一。よかったぁー
光一
光一
また、良からぬ夢みてましたか、剛さん。
剛
どんどん増えていくんや。
指輪をはずした方がええんやろうか?
剛
指輪を、はずそうか。なんか、お守りらしくないよな
光一
光一
剛らしくないなぁ~
ブレスレットとかしとるやん。魔除けやとか言うて。
これ、はずさん方がええんやないか?
剛
そうやけど・・・
なんかさーこう、ゲームのような展開が・・・・
光一
光一
はい、ストップ。そろそろ、みんな来るから
そう、今日は、大晦日。
ジャニーズの仲間たちとの恒例のカウントダウンコンサートや。
紅白見てたら、寝てしもた。
そこへ、到着したのは、俺らと1番仲がいいあいつ。
長瀬
お二人さーん!元気か?
彼らは、俺たちふたりの肩を組むと
長瀬
つーさん(剛)に、こうさん(光一)!今日も、よろしくな~!
光一
光一
相変わらず、テンション高いなあいつ
剛
・・・・・目が覚めた。あいつのお陰で
力強いけどな・・・・というか、いたいっつーの
そして俺たちは、スタンバイを始める。
いのっち
次は、KinKi Kids!!
俺たちを、紹介する声が、聞こえた。
いよいよ、カウントダウンコンサートや。
カウントダウンコンサートには、TOKIOを始め、V6、嵐、関ジャニ∞、NewS、がいる。
グループをシャッフルして歌を歌ったり、いろんなメンバーを、交えてジャニーズの曲を、メドレーで歌ったり・・・・
そして、メインはやっぱり・・・
ジャニーズみんな
もうすぐ、年が明ける!言っときたいことある?
いのっち
とくにないや(笑)
太一
あと、10秒!・・9、8、、7・・・
ジャニーズみんな
6、5
会場も、一体となる。
ジャニーズみんな
3、2、1
カウントダウンが、0になった、瞬間
ジャニーズみんな
明けましておめでとう!!
21世紀も、ジャニーズを、よろしくー!!
その声と共に、爆発音がなり、うえから、紙吹雪が舞う。
ジャニーズみんな
光一!誕生日おめでとう!
光一
光一
おおきに
剛
光一、おめでとう!
無事、カウントダウンを、終えた。でも、おれは、まだ、不安だらけやった。
いのっち
まだまだ終わらないぜ!
太一
行くぜ!
ジャニーズみんな
みんな、一緒に歌って!
いつもの、コンサート。いつもの仲間たち。
そして、迎えた光一の誕生日。
櫻井
そういえばなんですが、今日から、21世紀ですね!
相葉ちゃん
ほんとだ~
そして、いつものように、コンサートは、無事終わった。
光一
光一
無事終わったな。
剛
そうやな
ライヴが無事終わったと言うのに、剛は、元気がない。
っていうか、ずぅーっと、元気がない。
光一
光一
なぁ、剛~
剛
あ?
光一
光一
約束、忘れるなよ?また、夕方、正月コンあるんやから。
剛
わかっとるわ
光一
光一
そんで、剛んちに一旦集合やろ?
剛
(笑)めずらしく忘れてないやん。
光一
光一
ほな、行くからまっとってな
剛
うん。ほな、まっとるわ。
いのっち
なんか、今日のあいつら怪しくない?
長瀬
😭俺も入りてぇ~
松岡
邪魔しちゃダメだろ?
剛健
せっかく、J-FRIENDSのみんなで集まるのにね
長野
なかなか、ないのにね
俺たちの、後ろで、J-FRIENDSのみんなが俺たちを、見送っている
いのっち
俺たちは、カラオケ行こうぜー!行く人ー!
いのっちの楽しそうな声が聞こえる
カミセン
行く~
剛
楽しそうやな。そうや、俺たち、ふたりで写真でも撮っておくかー
光一
光一
えっ?写真?あやしいやろ~
俺たちふたりはみんなの声を聞きながら、一緒にあるいた。もちろん、さっきの写真は、光一の携帯に送っといた。
無理やりアドレス聞いて・・・・
目立つやんな。
お正月の夜は賑やかなはずやのに・・・ここは、人通りが少ない裏道。

謎の天の声
フフフ、ついにきた。
剛
今日は、満月やん。うわーすげーな。
光一
光一
ほんまや。21世紀の始まりに、ふさわしいやん!
そして、信号が、点滅しているときに、光一は、走り出した
剛
危ないやろ
剛は、渡らずにいた。
光一
光一
・・・・・・
剛
あのさ、光一・・・・・
謎の天の声
許さない。なぜ、お前たちなんだ。
剛
えっ?
突然聞こえてきた天空の声。
光が、光一を、包む。
剛
光一!!危ない!!
光一
光一
剛!!
まるで、稲光が光一を、狙ったかのようだった。
俺は、横断歩道を走って渡り、光一に手が届くか届かないか・・・・のところで、俺も光に包まれる。
剛
な、なんやこの光・・・・
光一
光一
剛!!
俺たちふたりは、光に包まれ消えた。

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