ふたりは、電話を、している。
俺は、不安で仕方なかった。
ほんまに、光一と、離れてしまいそうで・・・・・
大晦日の公演の前とか、うたた寝してた俺は・・・
顔が見えない・・・
でも、女の人??
助けを求める声とか・・・・・
いろんな声が混ざる夢・・・
そして・・・・
そのなかに、光一の声?
でも俺は、その夢の中で・・・・光一に追い付こうとして追い付けやんかった。いつもなら、追い付くはずなのに・・・・
そう言いながら、起きた。
指輪をはずした方がええんやろうか?
そう、今日は、大晦日。
ジャニーズの仲間たちとの恒例のカウントダウンコンサートや。
紅白見てたら、寝てしもた。
そこへ、到着したのは、俺らと1番仲がいいあいつ。
彼らは、俺たちふたりの肩を組むと
力強いけどな・・・・というか、いたいっつーの
そして俺たちは、スタンバイを始める。
俺たちを、紹介する声が、聞こえた。
いよいよ、カウントダウンコンサートや。
カウントダウンコンサートには、TOKIOを始め、V6、嵐、関ジャニ∞、NewS、がいる。
グループをシャッフルして歌を歌ったり、いろんなメンバーを、交えてジャニーズの曲を、メドレーで歌ったり・・・・
そして、メインはやっぱり・・・
会場も、一体となる。
カウントダウンが、0になった、瞬間
その声と共に、爆発音がなり、うえから、紙吹雪が舞う。
無事、カウントダウンを、終えた。でも、おれは、まだ、不安だらけやった。
いつもの、コンサート。いつもの仲間たち。
そして、迎えた光一の誕生日。
そして、いつものように、コンサートは、無事終わった。
ライヴが無事終わったと言うのに、剛は、元気がない。
っていうか、ずぅーっと、元気がない。
俺たちの、後ろで、J-FRIENDSのみんなが俺たちを、見送っている
いのっちの楽しそうな声が聞こえる
俺たちふたりはみんなの声を聞きながら、一緒にあるいた。もちろん、さっきの写真は、光一の携帯に送っといた。
無理やりアドレス聞いて・・・・
目立つやんな。
お正月の夜は賑やかなはずやのに・・・ここは、人通りが少ない裏道。
そして、信号が、点滅しているときに、光一は、走り出した
剛は、渡らずにいた。
突然聞こえてきた天空の声。
光が、光一を、包む。
まるで、稲光が光一を、狙ったかのようだった。
俺は、横断歩道を走って渡り、光一に手が届くか届かないか・・・・のところで、俺も光に包まれる。
俺たちふたりは、光に包まれ消えた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。