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それから、3日たった
悟とは、未だに話していない
メールでは、話しているが
送ってくるのは、たったの3文くらい
『 今日帰れない 』
『 ご飯いらない 』
送ってきたのはそんな内容だった
たまに、見かけることはあるのだが
その時は大体琥珀ちゃんと話している
それを見る度に、ズキッ と胸が痛くなる
楽しそうに笑って話している悟
以前は、私に向けられてた笑顔
悟はもう私のことは飽きてしまったのか
今日は火曜日
明日は悟と付き合った日
もしかしたら、覚えてくれてるかな…
スッ とスマホをだし、メッセージを打つ
少し期待しながら、メッセージを送る
____ ピコンッ
驚いてメッセージを見る
たったの四文字だが、
私にとっては嬉しかった
頬がふにゃっと緩むのが自分でも分かる
もしかしたら、
今までみたいに祝ってくれるのかな、、?
この時、何で期待してたのだろう
馬鹿らしい
期待なんてしなきゃ良かったんだ
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。