朝、支度部屋にて。
鏡の前で、
ふわりとベールを整えながら深呼吸。
「信じられない……本当に、今日が結婚式なんだ」
そこへあなたの友達が、
ドレス姿の私を見て、思わず手を口に当てた。
「……めっちゃ綺麗」
「ちょっと、泣かないでよ〜!」
「だって剛くんと、あなたが結ばれる日なんて……」
あなたの友達は涙ぐみながら、
でもしっかりと私の手を握った。
「本当に大事にされてるの、分かる。
自分のことみたいに嬉しいよ。幸せになってね。」
ふたりの間に流れる時間は、まるで、
青春と人生が交差するようなあたたかさだった。
一方その頃、控室の剛と一成は。
「剛さん、今どんな気持ちなの?」
ネクタイを締めながら、ピンがニヤッと聞く。
「……正直緊張してる。でも、それ以上に嬉しい。」
「ですよね。あんだけ匂わせといて、
最終的にファンから奥さんだなんて。ドラマですか?」
俺は少し照れくさそうに笑いながら、
でも真っ直ぐに言った。
「野球の次に、大切な存在になった。
あなたちゃんがいなかったら、
ここまで来れてなかったと思う」
「剛さんがそう言うなら、間違いないっすね。」
そしてふいに、ピンがぽつりと。
「俺も…そろそろ、ちゃんと向き合ってみようかな。」
「…あなたの友達ちゃんか?」
「うるさいです。けどまあ認めますけど。」
男ふたりの会話は照れと笑いが混じりつつ、
友情と恋の深まりを滲ませる。
扉が開き、私が歩くその先には、
タキシード姿で待つ剛くん。
一歩ずつ近づくごとに、胸が高鳴り、目が潤む。
剛くんは微笑みながら、優しく手を差し伸べた。
「来てくれてありがとう。
これからは、ずっと隣にいてください」
誓いの言葉。指輪の交換。
そして
「あなたの笑顔を、一生守ります」
「あなたのそばで、一生愛し続けます」
拍手と涙の中で、ふたりは永遠の誓いを交わす。
あなたの友達のスピーチでは、
過去の思い出とともに、涙まじりの祝福が語られる。
「あなたは、どんなときも一生懸命で。
そんな彼女が今、世界で一番幸せそうな顔してます。
剛さん、どうか末永くよろしくお願いします」
剛くんの目も、そっと潤んでいた。
笑いと涙が混ざりあう祝宴。
そこにいた全員が、ふたりの幸せを確かに感じていた。
この日ふたりが誓った言葉は、
これまでの道のりすべてがあったからこそ、
真っすぐに胸に届いた。
あなたの友達の涙は、私の人生をずっと見てくれていた証。
剛くんと一成さんの友情は、ぶつかり合いながらも
本音で向き合う信頼の証。
愛と絆に包まれた結婚式は、
ふたりにとって一生忘れられない一日となった。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。