同日
⸺2年3組の教室
自分で自分を奮い立たせるようにして、教室へ足を踏み入れる。既に教室には何人か人がおり、その中には碧香の知り合いは見当たらなかった。
背後から気配もなく急に挨拶され、思わず肩を大きく跳ねさせて驚いてしまった。
よろしくね、と言いながらも人見知りなのか、一切桃の方を見ようとしない古田を、不思議と可愛く思えた。
同日
⸺3組 最初のST
んんんんん…。と真剣に考える古田を、また何故か桃は可愛らしく思えた。
あ、食べ物じゃないんだ…。と、不意を突かれて、桃は自然と笑みが溢れた。
食べ物じゃないんだね、という言葉を聞いて、ぶわぁっと顔を古田は赤くさせた。
自己紹介のレクリエーション用に配布されたプリントを指差して、碧香に見せてきた。吉永の方へ少し身を乗り出す碧香。
兎が好き、と言う人を初めて見た碧香は素で、
と口にした。
同日
⸺3組 帰りのST後
この人となら、仲良くやっていけそう














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。