私は欲張りだ
欲しいと思ってしまったら必ず手に入れる
幾ら時間が掛かったとしても…
"必ず"…
ある学校の入学式
この学校は毎年新入生が多く、
とても有名な学校だ
校門から下駄箱までの道を、
私は気持ちを弾ませながら歩く
そこで見つけた1人の先輩
私は出会ってしまったんだ
"運命の人"に
私は直ぐに彼の元へ近づいた
恐る恐る話しかけてみる
思った通り、
声もかっこよくて
改めてイケメンだと再認識させられる
少し冷たく用を聞かれる
私は勢いよくそう言うと
正論で返された
先輩が不思議そうに相槌をうつ
とても、"とても"塩ではあったが、
無事に名前とクラスを聞くことが
出来たから良いだろうと思い、
"猫宮いふ"と言う名前を脳裏に刻んだ
名前を知ることが出来た感動に浸っていると
恐らく同じ先輩であろう人が来た
自分から押すことは出来るが、
相手から押されることは得意では無い為、
少し慌ててしまう
すると、助け舟を出すように
と言ってくれた
先輩が思い出したかのように名前を呼ぶ
まさかの事実に驚く
この回答で生徒会に入るかが決まると思っていたら
即答された
しかも呆気なく
見た目からしてそ~なのだとみんなが思っていた
2人は楽しそうに会話を弾ませている
今更な感じはあるが、
名前を知らないことに気づく
元気よく挨拶をするないこ先輩…
に見た目を突っ込むいふ先輩
一緒に居る時間が長いのか、
いふ先輩はないこ先輩、
ないこ先輩はいふ先輩、
の扱いに慣れているようだった
心配をされているのかもと思うと
ちょっと嬉しさが増す
口煩い先輩も良い
なんて思っている自分もいる
私は方向を変え、ないこ先輩に助けを求める
流石いふ先輩
突っ込みが早い
私は今日がなんの日なのかを思い出した
いふ先輩は呆れているようにため息をつく
自分がどの状況に置かれているかをやっと理解した
と一言残し、私は体育館に向かって走った
言われたそばから躓きました
分かっているはずなのに体は分かってないようです
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!